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名称：猪熊弦一郎展「夢をならべている」丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
会期：2025年12月13日（土）〜2026年2月15日（日）
会場：丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
開館時間：10:00〜18:00（入館は17:30まで）
休館日：月曜日、2025年12月25日（木）〜31日（水）、2026年1月13日（火）※2026年1月12日（月・祝）は開館
入場料：一般1,500円（団体1,200円、市民割900円）大学生1,000円（団体800円、市民割600円）高校生以下・18歳未満・丸亀市内在住65歳以上・障がい者および介助者1名は無料
住所：〒763-0022 香川県丸亀市浜町80-1
TEL：0877-24-7755
URL：丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

概要：
本展「猪熊弦一郎展夢をならべている」は、香川県出身の画家・猪熊弦一郎（1902–1993）の晩年作品を中心に紹介する展覧会である。猪熊は東京美術学校卒業後、1938年からパリで学び、1955年以降はニューヨークでも活動するなど、国際的な視野をもって創作を続けた。具象から抽象へと自在に表現を変化させながらも、常に「画面に自分をぶつける」姿勢を貫き、戦後日本の美術史に独自の軌跡を残した。
晩年の猪熊は、形そのものを「面白く美しいバランスで構成された存在」として捉え、丸や四角といった幾何学形から、顔や鳥などの具象的な形までも、区別なく一つの画面上に共存させる「夢をならべるような」世界を描いた。そこでは、具象と抽象の境界が取り払われ、自由で調和的な形のリズムが生き生きと踊っている。
本展では、猪熊が80歳を過ぎて制作した作品を中心に構成し、長年にわたり「見る」ことを探究した彼の精神を辿る。晩年の柔軟な造形意識と軽やかな色彩感覚を通じて、猪熊が追い求めた「形の自由」と「心の秩序」の美が再発見される機会となる。

作家略歴：
猪熊弦一郎（いのくまげんいちろう／1902–1993）
香川県高松市生まれ。1926年東京美術学校（現・東京藝術大学）卒業。梅原龍三郎に師事し、1938年よりパリで制作活動を行う。戦後は自由美術家協会の創立に関わり、具象と抽象を横断する独自の画風を確立。1955年から約20年間ニューヨークに滞在し、国際的評価を高める。晩年は東京とハワイに拠点を構え、軽やかで詩的な作品を制作。1991年、故郷丸亀市に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館（MIMOCA）が開館。日本の戦後美術を象徴する画家の一人として高く評価されている。