「木村伊兵衛写真に生きる」広島県立美術館

「木村伊兵衛写真に生きる」広島県立美術館

名称:「木村伊兵衛写真に生きる」広島県立美術館
会期:2025年12月13日(土)〜2026年2月8日(日)
会場:広島県立美術館
開館時間:9:00〜17:00(金曜日は19:00まで、入館は閉館30分前まで)
休館日:年末年始(2025年12月25日〜2026年1月1日)
入場料:一般1,500円 高・大学生1,000円 中学生以下700円 ※前売・団体(20名以上)は当日料金より200円引き ※障がい者手帳・戦傷病者手帳所持者と介助者1名は半額 ※本展チケット提示で縮景園入園料100円
住所:〒730-0014 広島県広島市中区上幟町2-22
TEL:082-221-6246
URL:広島県立美術館

「木村伊兵衛写真に生きる」広島県立美術館
「木村伊兵衛写真に生きる」広島県立美術館

概要:
「木村伊兵衛写真に生きる」は、日本の写真史における巨匠・木村伊兵衛(1901–1974)の全貌を紹介する大規模回顧展である。木村は1920年代、ライカに代表される小型カメラの普及期にいち早くその表現力に着目し、機動的で自然なスナップ撮影によって“ライカの名手”と称された。戦前から戦後にかけての激動の時代に、庶民の生活や街の息づかいを生き生きと捉え、写真芸術に新たな地平を切り開いた。
本展では、歌舞伎や演劇の舞台を撮影した作品、ヨーロッパ滞在時のカラーフィルムによる風景・人物写真、そして戦後の秋田農村を記録した代表的シリーズなど、約165点の作品を展示。被写体に寄り添いながら人間の営みの美しさを写し取る木村の眼差しを通して、日本の写真表現の変遷をたどる。
さらに、写真が芸術として確立していく過程において、木村が果たした役割を再評価し、戦前のリアリズム写真運動から戦後の報道・記録写真の展開に至るまでの流れを俯瞰する構成となっている。生活の瞬間に宿る人間の詩情を追い続けた木村の視線は、今なお多くの人々に新鮮な感動を与える。

ミラボー橋、パリ、フランス、1955 ©Naoko Kimura
ミラボー橋、パリ、フランス、1955 ©Naoko Kimura
板塀、追分、秋田、 1953年 ©Naoko Kimura
板塀、追分、秋田、 1953年 ©Naoko Kimura
ライカを構える木村伊兵衛自写像、1965 ©Naoko Kimura
ライカを構える木村伊兵衛自写像、1965 ©Naoko Kimura
若い人、広島、1947 ©Naoko Kimura
若い人、広島、1947 ©Naoko Kimura

作家略歴:
木村伊兵衛(きむらいへい/1901–1974)
秋田県秋田市生まれ。1920年代にライカを携えたスナップ撮影を開始し、昭和初期に新興写真運動をリード。戦前は『光画』『フォトタイムス』などの雑誌で活躍し、報道写真やポートレートを手がける。戦後は秋田の農村を取材したシリーズで高い評価を得るとともに、土門拳とともに日本写真界を牽引。1965年に日本写真家協会会長に就任。人間味あふれる写真人物や日常の風景で知られ、現代日本のスナップ写真の礎を築いた。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 山田和 個展「得体の知れないエネルギー、カオスの時代―桃山サンバ」桃青京都ギャラリー
  2. 「昭和のホーロー看板展」アドミュージアム東京
  3. 「第27回市民作品展」天童市美術館
ページ上部へ戻る