「雪・月・花」ってどの季節のことですか?/偶然を作り込む備前」三木美術館

「雪・月・花」ってどの季節のことですか?/偶然を作り込む備前」三木美術館

名称:「雪・月・花」ってどの季節のことですか?/偶然を作り込む備前」三木美術館
会期:2025年12月4日(木)〜2026年2月28日(土)
会場:三木美術館
開館時間:10:00〜18:00(最終入館17:30まで)
休館日:月曜日・火曜日(祝祭日は開館)
入場料:一般(高校生以上)500円、LINEおともだち料金300円、中学生以下無料
住所:〒670-0012 兵庫県姫路市本町241番地
TEL:079-284-8413
URL:三木美術館

「雪・月・花」ってどの季節のことですか?/偶然を作り込む備前」三木美術館
「雪・月・花」ってどの季節のことですか?/偶然を作り込む備前」三木美術館

概要:
本展は、絵画展「『雪・月・花』ってどの季節のことですか?」と陶芸展「偶然を作り込む備前」という二つのテーマを併催する企画である。前者では、日本絵画において古来より季節の美を象徴してきた「雪」「月」「花」を通して、四季の感性を再発見する試みがなされる。花を愛でる春、月を仰ぐ秋、雪を楽しむ冬——季節の移ろいとともに描かれる自然の情趣を、モチーフや構図から読み解く展示構成となっており、一枚の絵の中に複数の季節を共存させる表現や、絵の中に“季語”のように潜むモチーフにも注目できる。
一方、「偶然を作り込む備前」では、釉薬を使わずに土そのものの性質と炎による変化で美を追求する備前焼の魅力を紹介。土の組成、造形、焼成温度、窯の配置などが複雑に作用し合うことで生まれる独自の風合いに焦点を当てている。陶芸家は長年の経験と感覚をもとに「偶然」を制御しながら制作を行い、その結果生まれる作品は一つとして同じものがない。備前焼特有の無釉の美、炎による“景色”、そして「コントロールされた偶然」という創造の哲学を体感できる展示である。
絵画と陶芸、異なる二つの領域を通じて、日本人が自然とともに生き、美を見出してきた感性を再確認する機会となっている。

作家略歴:
【徳永陶子】東村山市在住。多摩地域を拠点に、記憶と時間の堆積をテーマに制作。フラッシュ絵具を重ねる独自技法により、記憶の層を可視化する絵画表現を探求している。
【備前焼作家(出品作家複数)】岡山県備前地方を中心に活動する陶芸家たち。釉薬を使わず、炎の力で生まれる自然な文様や質感を追求。伝統を継承しながらも、現代的造形感覚をもって「偶然を作り込む」表現を発展させている。

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