「昭和100年記念 日本の幻風景 山本高樹ジオラマ×太田隆司ペーパーアート展」酒田市美術館

「昭和100年記念 日本の幻風景 山本高樹ジオラマ×太田隆司ペーパーアート展」酒田市美術館

名称:「昭和100年記念 日本の幻風景 山本高樹ジオラマ×太田隆司ペーパーアート展」酒田市美術館
会期:2025年11月15日(土)~2026年1月8日(木)
会場:酒田市美術館
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日休館)、展示替期間、年末年始(12月29日~1月3日)
入場料:一般1,000円、高校生500円、中学生以下無料
住所:〒998-0055 山形県酒田市飯森山3-17-95
TEL:0234-31-0095
URL:酒田市美術館

《東京下町 人を、暮らしを乗せて…》©太田隆司
《東京下町 人を、暮らしを乗せて…》©太田隆司

概要:
「昭和100年記念 日本の幻風景 山本高樹ジオラマ×太田隆司ペーパーアート展」は、昭和という時代の記憶と情景を立体的に蘇らせる特別展である。2026年、昭和が始まって100年という節目を迎えるにあたり、同時代に生まれた二人の造形作家 ― 山本高樹(1964年生まれ)と太田隆司(1964年生まれ)― による夢の共演が実現する。ジオラマとペーパーアートという異なる手法で「昭和の風景」を再構築し、失われた日本の原風景や人々の記憶を鮮やかに映し出す。

山本高樹のジオラマは、古い街並みや商店街、港町など、生活の温もりが残る情景を細部にまで緻密に再現しており、観る者を懐かしき時代へと誘う。一方、太田隆司のペーパーアートは、光と影を巧みに操り、紙という素材で建物や人物、乗り物を生き生きと表現することで、「昭和の空気感」そのものを再現する。両者の作品は、郷愁を呼び起こすと同時に、現代における記憶の継承や再構築の重要性を静かに訴えるものである。

展示空間では、昭和の商店街や住宅地、海辺の町、駅前風景など、さまざまな“懐かしい日常”が再現され、世代を超えて共感できる「日本の原風景」の魅力を再発見できる構成となっている。また、作品には人々の生活道具や看板、乗り物など、当時の文化を象徴するモチーフが随所に織り込まれており、歴史資料としての価値も高い。

作家略歴:
山本高樹(やまもと たかき、1964年生まれ)は、兵庫県出身のジオラマ作家。昭和の風景を題材に、情緒と物語性を重視した精密な造形で知られる。NHKドラマや書籍、広告など多方面で活躍し、郷愁と人間味あふれる作品世界を構築している。代表作に『昭和幻風景ジオラマ館』など。

太田隆司(おおた たかし、1964年生まれ)は、東京都出身のペーパーアーティスト。紙を素材に建築的構成と繊細な陰影表現を組み合わせ、昭和の街並みや乗り物を題材とする独自の世界を展開。ペーパーアートの第一人者として国内外で高い評価を受けており、書籍『紙で作る昭和の街並み』などでも知られる。

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