中﨑透「食のジャーニー:ゲートシティ大崎館内アート展」ゲートシティ大崎

名称:中﨑透「食のジャーニー:ゲートシティ大崎館内アート展」ゲートシティ大崎
会期:2025年11月3日(月)~2025年11月24日(月)
会場:ゲートシティ大崎
開館時間:10:00~19:00
休館日:会期中無休
入場料:無料
住所:〒141-0032 東京都品川区大崎1-11-2
URL:ゲートシティ大崎
概要:
「食のジャーニー:ゲートシティ大崎館内アート展」は、農林水産省が定める「食から日本を考える。月間」(10~11月)にあわせて開催される、オイシックス・ラ・大地主催によるアートイベントである。食をテーマに、作る人・食べる人・届ける人など、食に関わるあらゆる立場の人々の想いやつながりを芸術作品を通して表現することで、観る人が自身の「日常」や「食の風景」を新しい視点で見つめ直すきっかけを提供する。
本展のアート作品は、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」にも参加してきた現代美術家・中﨑透によるインスタレーションで構成される。中﨑は、日常的な風景や記号を素材に「見慣れたものを見直す」ための装置をつくる作家として知られており、本展でも「食」という社会的・文化的テーマを多層的に可視化する試みを行う。複数体の立体作品によって、食の生産・流通・消費の過程を象徴的に表現し、人々の関係性を詩的に描き出している。
展示は、ゲートシティ大崎の共用スペース、職域食堂「雨晴食堂」、およびオイシックス・ラ・大地本社エントランスの3か所にわたって展開される。館内を巡ることで鑑賞体験が進行する形式となっており、作品をめぐるスタンプラリー企画も実施される。また、社会課題をテーマにした食品を紹介・販売する「食のマルシェ」や、規格外野菜を使った期間限定メニューの提供など、アートと食が融合した複合的なイベント構成が特徴である。
本展は、アートを通して「食の持続可能性」「地域循環」「環境への配慮」といった現代的課題に目を向ける試みでもある。食卓の背後に広がる社会的ネットワークを、感覚的かつ体験的に理解する機会を観客に提供し、現代生活における「食の意味」を再考する場として機能している。
作家略歴:
中﨑透(なかざき とおる)—1976年茨城県生まれ。現代美術家。多摩美術大学大学院美術研究科修了。インスタレーション、映像、テキスト、サインなど多様なメディアを用い、日常に潜むコミュニケーションや記号のズレをテーマに制作を行う。代表的な活動に「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」「瀬戸内国際芸術祭」などへの参加がある。近年は地域社会とアートの関わりを再構築するプロジェクトを数多く手がけている。








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