生誕100年「山下清展-百年目の大回想」長崎県美術館

名称:生誕100年「山下清展-百年目の大回想」長崎県美術館
会期:2026年2月14日(土)~2026年4月5日(日)
会場:長崎県美術館 企画展示室
観覧料:一般 1,500(1,300)円
    中高生 1,000(800)円
開館時間:10:00~20:00(展示室への最終入場は19:30まで)
休館日:2月24日(火)、3月9日(月)※3月23日(月)は臨時開館
住所:〒850-0862 長崎県長崎市出島町2-1
TEL:095-833-2110
URL:長崎県美術館

山下清《長岡の花火》1950年 貼絵 ©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
山下清《長岡の花火》1950年 貼絵 ©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025

概要:
本展「生誕100年 山下清展-百年目の大回想」は、2022年に生誕100年を迎えた放浪の天才画家・山下清(1922–1971)の歩みをたどる大回顧展である。日本各地を旅しながら描いた素朴で温かみのある貼絵やスケッチは、昭和の風景と人々の記憶を今に伝え、世代を超えて愛され続けている。

会場では、代表作《長岡の花火》をはじめ、《日本平》《東京タワー》《清水寺》など、彼が各地で見た情景を貼絵として再構成した名品が一堂に会する。さらに、子供時代に描いた鉛筆画、戦後に取り組んだ油彩画やペン画、陶磁器作品、そして愛用の遺品など、山下の創作の全貌を多面的に紹介する。

山下清の作品は、いずれも記憶と観察をもとに緻密に構築されており、貼絵という手法を通じて独自のリアリズムと幻想性を融合させた点に特徴がある。幼少期に知的障害と診断されながらも、彼は圧倒的な集中力と感性で、日常の光や祭りの熱気、人々の営みを画面に再現した。その作品は「天才的な記憶力の賜物」としてだけでなく、人間の根源的な生命力と自由への憧れを表現した芸術として高く評価されている。

「放浪の画家」と呼ばれた山下は、各地を旅しながらスケッチ帳を携え、後に宿舎で作品を制作する生活を続けた。彼の描く風景には、旅人のまなざしを通して見た日本の原風景が息づき、見る者の心に「懐かしさ」と「郷愁」を呼び起こす。本展は、そんな山下の人生と芸術を総覧し、その魅力を再確認する貴重な機会である。

《桜島》1954年 貼絵 ©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《桜島》1954年 貼絵 ©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《こいのぼり (大橋清)》1930-1932年頃 鉛筆画 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《こいのぼり (大橋清)》1930-1932年頃 鉛筆画 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《蝶々》1934年 貼絵 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《蝶々》1934年 貼絵 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《ともだち》1938年 貼絵 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《ともだち》1938年 貼絵 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《群鶏》1960年 油彩 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《群鶏》1960年 油彩 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《お蝶夫人屋敷》1956年 ペン画 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《お蝶夫人屋敷》1956年 ペン画 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《パリのムーランルージュ》1961年 水彩画 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《パリのムーランルージュ》1961年 水彩画 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《花もも(九谷焼)》1956年 色絵蓋物 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《花もも(九谷焼)》1956年 色絵蓋物 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《東海道五十三次・富士(吉原)》制作年不詳 版画 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《東海道五十三次・富士(吉原)》制作年不詳 版画 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《長崎の風景》1963年 貼絵 十八親和銀行蔵 
©Kiyoshi Yamashita 2025
《長崎の風景》1963年 貼絵 十八親和銀行蔵 
©Kiyoshi Yamashita 2025
《長崎の景色》1963年 貼絵 十八親和銀行蔵 
©Kiyoshi Yamashita 2025
《長崎の景色》1963年 貼絵 十八親和銀行蔵 
©Kiyoshi Yamashita 2025

作家略歴:
山下清(やました きよし)
1922年、東京・浅草生まれ。幼少期より特異な記憶力と観察眼を示し、八幡学園在籍中に貼絵制作を始める。1940年代から全国を放浪しながら作品を制作、「裸の大将」として親しまれる。代表作に《長岡の花火》《日本平》《サーカス》《清水寺》《東京タワー》など。1971年、千葉県流山で逝去(享年49)。没後も展覧会が各地で開催され、その純粋なまなざしと独自の美術的表現は多くの人々に影響を与えている。

《ロンドンのタワーブリッジ》1965年 貼絵  ©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
《ロンドンのタワーブリッジ》1965年 貼絵 
©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025

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