企画展「冬美人 ―押絵羽子板とともに―」鎌倉市鏑木清方記念美術館

名称:企画展「冬美人 ―押絵羽子板とともに―」鎌倉市鏑木清方記念美術館
会期:2025年12月5日(金)~2026年1月12日(月・祝)
会場:鎌倉市鏑木清方記念美術館
開館時間:9:00~17:00(最終入場16:30)
休館日:月曜日、12月29日~1月3日(1月12日は開館)
入場料:一般300円 小中学生150円 鎌倉市民および市内通学の小学生~大学生無料
住所:〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下一丁目5-25
TEL:0467-23-6405
URL:鎌倉市鏑木清方記念美術館

概要:
鎌倉市鏑木清方記念美術館では、冬の風情と女性の装いに焦点を当てた企画展「冬美人 ―押絵羽子板とともに―」を開催する。明治から大正にかけて活躍した鏑木清方(1878–1972)は、挿絵画家として日本近代の出版文化を支え、繊細で叙情的な女性像を数多く描いた。本展では、冬の季節にちなんだ装いの女性を描いた雑誌や書籍の口絵を中心に、清方が意匠を手がけた着物、年賀状などを展示する。
明治から昭和にかけて、西洋文化が流入するなかで、日本の女性たちは伝統的な和装を守りつつ、アクセサリーやショール、西洋的な文様などを巧みに取り入れ、おしゃれを楽しんだ。清方の描く女性たちは、そうした時代の移ろいの中で「美」と「気品」を兼ね備え、日常に潜む季節感や心の情を繊細に映し出している。
また、本展では押絵師・永井周山による清方の代表作《明治風俗十二ヶ月》をもとにした押絵羽子板も併せて紹介される。清方の絵画に宿る女性の柔らかな姿態と、周山の立体的な押絵の技法が響き合い、明治大正期の美意識が現代に蘇る。新年を迎える季節にふさわしい華やかさと温もりに満ちた展覧会である。








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