「サム・フォールズ 展」小山登美夫ギャラリー六本木

名称: 「サム・フォールズ 展」小山登美夫ギャラリー六本木
会期: 2026年1月24日~2026年2月28日
会場: 小山登美夫ギャラリー六本木
開館時間: 11:00~19:00
休館日: 月曜日 日曜日 祝日
入場料: 無料
住所: 〒106-0032 東京都港区六本木6-5-24 complex665 2F
TEL: 03-6434-7225
URL: 小山登美夫ギャラリー六本木
概要:
本展は、アメリカ出身の現代美術家 サム・フォールズによる日本での個展としては二度目、小山登美夫ギャラリー六本木では二回目となる展覧会である。フォールズは、大気、植物、光、時間といった自然環境そのものを制作プロセスに組み込み、偶然性と制御のあいだに成立する絵画・彫刻・写真表現を展開してきた作家である。
屋外にキャンバスを設置し、植物や水反応性顔料を配置したまま、雨や霧、朝露、日照といった自然現象に委ねる制作手法は、作品を「描く」行為を超え、自然との協働による痕跡の記録へと変換する。作品は一晩から数か月にわたり放置され、天候や土地固有の条件によって多層的な露光が生じる。この過程は写真の露光原理とも呼応しながら、時間と環境を一次資料として画面に定着させている。
本展では、新作ペインティングに加え、陶器作品を含む複数のシリーズを発表する。生け花から着想を得た「Ikebana」シリーズでは、陶土に埋め込まれた植物の痕跡と釉薬、ガラスによる二度焼成を通じ、自然の循環と儚さが立体的に示される。また、「Bellows」シリーズでは雨による単一露光・二重露光・三重露光が画面構造として可視化され、写真史へのオマージュとともに制作プロセスそのものが形式化されている。
フォールズの制作に一貫するのは、「痕跡を残さないキャンプ」に喩えられる自然との関係性である。自然と共生し、協働しながらも、介入の痕跡を最小限にとどめる姿勢は、ミニマリズムやランドアートの系譜を反転させ、感情を帯びた環境美学へと更新する。本展は、時間、生と死、成長と衰退を静かなメランコリーとして受け止めるフォールズの現在地を示す内容となっている。
作家略歴:
サム・フォールズは当初物理学を学んだ後、経験を通じて世界と接続する方法として美術へと転向した。写真表現から出発し、時間と露光という原理を抽出することで、カメラや暗室といった媒介を離れ、自然環境そのものを制作装置とする独自の手法を確立している。









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