「シダネルとマルタン展 最後の印象派」山梨県立美術館

「シダネルとマルタン展 最後の印象派」山梨県立美術館

名称:「シダネルとマルタン展 最後の印象派」山梨県立美術館
会期:2021年11月3日(水・祝)〜2022年1月10日(月・祝)
  ※新型コロナウイルス感染症の拡大の状況により、会期が変更になる場合があります
  ※入場制限をする場合があります
時間:9:00〜17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日(ただし2022年1月3日、10日は開館)
  年末年始(12月27日~1月1日)、1月4日(火)
観覧料:一般 1,000円(840円)
  大学生 500円(420円)
  ※( )内は20名以上の団体料金、県内宿泊者割引料金
住所:〒400-0065山梨県甲府市貢川1-4-27
TEL:055-228-3322
URL:山梨県立美術館

 フランスで19世紀末から20世紀前半にかけて活動したアンリ・ル・シダネル(1862-1939)とアンリ・マルタン(1860-1943)。2人の画家は豊かな色彩や点描といった印象派や新印象派の表現を継承しつつ、19世紀末に広がった象徴主義的な世界観や、家族や自邸の情景といった身近なものを情感を込めて描くアンティミスト(親密派)の顔もあわせもっています。2人はフランス芸術家協会サロンへの出品などを通じて親交を深め、1900年には2人を中心として新協会(ソシエテ・ヌーヴェル)が設立されました。
 生涯にわたる親交を結び、絵画表現における共通点も多い2人ですが、シダネルは月夜や夕暮れ、食卓や庭といった静謐な風景を抑制された色調で詩情豊かに描いたのに対し、マルタンは明るい陽光に照らされた風景や人物を暗示的な表現で描き、フランス国内の公共建築の壁画を多く手がけました。
 本展は2人の画家をあわせて紹介する国内初の展覧会となります。穏やかでどこか神秘的な光と色彩に彩られた画家たちの作品世界をぜひお楽しみください。

展示予定作品
第1章 エタプルのアンリ・ル・シダネル

アンリ・ル・シダネル 《エタプル、砂地の上》 1888年 フランス、個人蔵
©Bonhams

第2章 象徴主義

アンリ・マルタン 《腰掛ける少女》 1904年以前 ランス美術館蔵 ©C. Devleeschauwer
アンリ・マルタン 《腰掛ける少女》 1904年以前 ランス美術館蔵 ©C. Devleeschauwer

第3章 習作の旅

アンリ・ル・シダネル 《サン=トロペ、税関》 1928年 フランス、個人蔵 ©Yves Le Sidaner
アンリ・ル・シダネル 《サン=トロペ、税関》 1928年 フランス、個人蔵 ©Yves Le Sidaner

第4章 アンリ・マルタンの大装飾画のための習作

アンリ・マルタン 《ガブリエルと無花果の木〔エルベクール医師邸の食堂の装飾画のための習作〕》 1911年 フランス、個人蔵 ©Archives photographiques Maket Expert
アンリ・マルタン 《ガブリエルと無花果の木〔エルベクール医師邸の食堂の装飾画のための習作〕》 1911年 フランス、個人蔵 ©Archives photographiques Maket Expert

第5章 ジェルブロワのアンリ・ル・シダネル

アンリ・ル・シダネル 《ジェルブロワ、テラスの食卓》 1930年 フランス、個人蔵 ©Luc Paris
アンリ・ル・シダネル 《ジェルブロワ、テラスの食卓》 1930年 フランス、個人蔵 ©Luc Paris

第6章 ラバスティド・デュ・ヴェールのアンリ・マルタン
 1900年、マルタンはフランス南部の小村ラバスティド・デュ・ヴェールに別荘マルケロルを購入し、この地の橋や丘、彼自身が造った庭、テラスなどを描きました。この時期より、マルタンの絵からは象徴性が影を潜め、身近な情景が描かれるようになりました。

第7章 ヴェルサイユのアンリ・ル・シダネル

アンリ・ル・シダネル 《ヴェルサイユ、月夜》 1929年 フランス、個人蔵 ©Yves Le Sidaner
アンリ・ル・シダネル 《ヴェルサイユ、月夜》 1929年 フランス、個人蔵 ©Yves Le Sidaner

第8章 コリウールとサン・シル・ラポピーのアンリ・マルタン

アンリ・マルタン 《サン・シル・ラポピーの崖》 1911年頃 フランス、個人蔵 ©Archives photographiques Maket Expert
アンリ・マルタン 《サン・シル・ラポピーの崖》 1911年頃 フランス、個人蔵 ©Archives photographiques Maket Expert

第9章 家族と友人の肖像
 シダネルとマルタンは、身近な人物を愛情深い眼差しで情感を込めて描き、アンティミスト(親密派)とも呼ばれています。シダネルは、1900年代から画中に人物を描かなくなりましたが、家族や友人の肖像画は好んで描いていました。また、マルタンは装飾壁画の中に家族や友人の肖像を描き込んでいます。

「シダネルとマルタン展 最後の印象派」山梨県立美術館
「シダネルとマルタン展 最後の印象派」山梨県立美術館

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