「吉祥展2022 ねこトラ参上!」渡辺美術館

「吉祥展2022 ねこトラ参上!」渡辺美術館

名称:「吉祥展2022 ねこトラ参上!」渡辺美術館
会期:2021年12月22日(水)〜2022年1月24日(月)
開館時間:平日 10:000 – 15:00
  土・日曜日および祝日 10:00 – 17:00
料金:一般900円、高校・大学生500円、小・中学生300円、高齢者800円、障がい者400円
  ※10名以上より団体割引あり
休館日:火曜日、年末年始(12/30-1/2)
住所:〒680-0003鳥取県鳥取市覚寺55番地
TEL:0857-24-1152
URL:渡辺美術館

「吉祥展2022 ねこトラ参上!」渡辺美術館
「吉祥展2022 ねこトラ参上!」渡辺美術館

 かつて虎は、龍と並んで強さの象徴とされてきました。戦国時代以降、武家中心の社会になると、強さを誇示するものとして掛軸や屏風、障壁などに描かれるようになります。しかし、ここで1つ問題が……。日本には虎がいなかったのです。
 龍も虎も中国伝来ですが、龍は古より神獣として知られ、神社仏閣の欄間彫刻や障壁画などに垣間見ることができました。ところが虎は、実在する動物でありながら誰も見たことがありません。豊臣秀吉など時の権力者が、実物を取り寄せたといわれていますが、それを見られたのはごく限られた人のみ。そこで当時の絵師たちは、中国や朝鮮から伝わった文献や絵画を頼りに、苦肉の策として身近にいる似た動物--猫を参考にしながら虎を描いたともいわれています。
 こうして描かれた虎は、猛々しさのなかに愛らしさを秘めた、まさに「ねこトラ」となったのです。おそらく当時の日本画にしか見られない独特の姿でしょう。
 寅年を迎えるにあたり本展では、「ねこトラ」の日本画をはじめ、虎、寅、トラ……、たまに猫でお送りします。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「モダニストの『蝶』 詩人・安西冬衛と好太郎」mima 北海道立三岸好太郎美術館
  2. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
  3. 「キース・へリング展 アートをストリートへ」兵庫県立美術館
ページ上部へ戻る