「内田あぐり VOICES いくつもの聲」原爆の図丸木美術館

「内田あぐり VOICES いくつもの聲」原爆の図丸木美術館

名称:「内田あぐり VOICES いくつもの聲」原爆の図丸木美術館
開催期間:2020年11月07日 ~ 2021年01月24日 
開館時間:9:30から16:30まで
休館日:月曜日、12月29日~1月3日は休館
住所:〒355-0076埼玉県東松山市下唐子1401
TEL:0493-22-3266
URL:原爆の図丸木美術館
 このたび、原爆の図丸木美術館では、「内田あぐり VOICES いくつもの聲」を開催いたします。
丸木位里、丸木俊の共同制作「原爆の図」誕生から70年という節目に、現代日本画を代表する内田あぐりの展覧会を開催することになったのは、内田が近年、絵画素材・技法研究の活動を通じて、「原爆の図」や「沖縄戦の図」に関心を寄せ続けてきたことがきっかけです。とりわけ、位里が試みた水墨表現の実験性については、今日の作家へと受け継がれてきた表現の根幹を成すものと強く共感しています。
 また内田は、絵画において身体をテーマに人間存在の根源を探求し続けてきた画家であり、その眼差しは、位里と俊が積み重ねてきた絵画の主題にも通底しています。 今展では、導入部において、内田と位里、そして内田と俊の、それぞれの人間表現が呼応しあう展示空間を形成します。そして大展示室では、内田が本展のために制作した横8メートルに及ぶ新作を発表します。また、同じ空間に半世紀以上前に描かれた位里の抽象性の高い絵画を配置します。
 こうした試みは、時代を超えて受け継がれる画家の表現の系譜を再考し、多層的に響き合う芸術的な対話の可能性を示す機会になるでしょう。それは内田の絵画を歴史的な時間軸に位置づけると同時に、「原爆の図」をはじめとする位里と俊の絵画に再び命を吹き込み、今日的な解釈の可能性を拓くことでもあると考えています。 

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