名称:「新春企画・生誕100年 古川吉重展」みぞえ画廊福岡店
会期: 2022年1月15日(土)~30日(日)
会期中無休 10:00-18:00
会場 みぞえ画廊 福岡店
住所:〒810-0065 福岡市中央区地行浜1-2-5
TEL:092-738-5655
URL:みぞえ画廊福岡店
謹んで新春のお慶びを申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いします。
私が古川吉重の作品を初めて見たのがいつだったか定かではありませんが、福岡市内の随所で目にするにつれ、早い時代にニューヨークに渡り活躍していた画家が福岡に居たことを知り、その作品と生涯に強く惹かれるようになりました。
1921年12月19日、古川吉重は福岡市に生まれました。東京美術学校(現:東京藝術大学)に学び、海軍へ応召、復員後福岡と東京を拠点に制作、発表を続け、その画風はフォーヴィズム、キュビズムの影響を受け抽象へと変遷を遂げながら、1963年ニューヨークへ渡り、その独自の抽象表現を追求していきます。1976年、それまで異国での孤独な制作活動を続けていた古川は、彫刻家真島明子と出会い、その後二人三脚でニューヨーク生活を送ります。2000年帰国後は相模原市を拠点に活動し、2008年86歳でその生涯を閉じました。
本展では、1980年代末以降、その豊かな色彩と重厚なマチエールを持つ背景に幾何学的なかたちが描かれた大作の油彩画を中心に、小品、デッサンを含む約25点を展示いたします。合わせて、妻で彫刻家の真島明子、東京美術学校以前からの旧知の仲だった野見山暁治など、親交のあった作家たちの作品も展示します。激動の時代を絵描きとして駆け抜けた古川吉重の生涯とその世界をご覧ください。
本展へ多大なご協力を頂いた真島明子夫人、ご長男でありKOKI ARTS代表の石橋高基さんに心より感謝申し上げます。(みぞえ画廊 阿部和宣)
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。