「日比野五鳳・光鳳・博鳳展-きよらの伝承-」和光ホール

日比野五鳳「流水先を争わず」

名称:「日比野五鳳・光鳳・博鳳展-きよらの伝承-」和光ホール
会期:2022年3月10日(木) ~ 2022年3月21日(月)
開館情報:10:30 〜 19:00
  最終日は17:00まで、年末年始休館
入場料:無料
会場:和光ホール
住所:〒104-8105 東京都中央区銀座4-5-11
TEL:03-3571-1808
URL:和光ホール

日比野光鳳「天つ風」
日比野光鳳「天つ風」

京都の「かな書」の伝統を現代に受け継ぐ日比野家。このたび日比野五鳳、光鳳、博鳳の三代にわたる展覧会を開催いたします。
「昭和の三筆」とうたわれ、平安古筆をベースに、躍動する流麗な線で日比野家の礎を築いた五鳳氏(1901~85年)、京都の風土に育まれ、気品ある雅の世界を表現している光鳳氏(1928年~)、そして2人の偉大な先達の融合を試みる博鳳氏(1960年~)。
和光では初めての開催となる今展について、博鳳氏にお話を伺いました。
「この三代展は、今まで大切に保管されていた日比野五鳳の貴重な未発表作を公開させていただくことを主眼に、光鳳の勢いと雅やかさが感じられる70代後半の作品、そして私、博鳳の新作を通じて、五鳳の提唱した作品に対する基本姿勢である『清澄なるこころ』をみなさまにぜひともご覧いただければと存じます。」
氏の穏やかな口調の中からも、かな書に対する真摯な思いがひしひしと伝わってきます。
うららかな春のひととき、遠く古の京都で生まれ、日本文化の象徴ともいうべきかな書を昭和、平成、そして令和の3つの時代を経て未来へと受け継いでいく、きよらかで格調高い珠玉の60余点の世界にぜひ触れてみてはいかがでしょうか。

日比野博鳳「青柳」
日比野博鳳「青柳」

日比野五鳳(ひびの・ごほう)
1901年岐阜県に生まれる。本名 信(まこと)
1919年岐阜県立大垣中学校卒業、大野百錬に師事
1926年京都精華高等女学校教諭に就任
1948年日展第五科に出品、初入選
1962年日展文部科学大臣賞受賞
1963年水穂会を発足させ会長に就任
1965年日本藝術院賞受賞
1977年日本藝術院会員に就任
1983年文化功労者に顕彰される
1985年逝去。正四位勲二等瑞宝章追贈

日比野光鳳(ひびの・こうほう)
1928年京都に生まれる。本名 尚(ひさし)
1953年同志社大学経済学部卒業、一般企業に就職(~1965年)
1985年水穂会会長に就任
1997年日展内閣総理大臣賞受賞
1999年日本藝術院賞受賞
2004年旭日小綬章受章
2008年日本藝術院会員に就任
2011年文化功労者に顕彰される
2021年旭日中綬章受章

日比野博鳳(ひびの・はくほう)
1960年京都に生まれる。本名 実(みのる)
1983年同志社大学文学部哲学専攻卒業
1988年京都教育大学附属高校、龍谷大学、同志社大学、京都府立大学、京都大学の講師を歴任
2000・02年日展特選受賞
2014年花園大学文学部教授に就任
2017年水穂会 会長に就任、日展東京都知事賞受賞
2021年日展文部科学大臣賞受賞

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