特別展「きのくにの大般若経―わざわいをはらう経典―」和歌山県立博物館

特別展「きのくにの大般若経―わざわいをはらう経典―」和歌山県立博物館

名称:特別展「きのくにの大般若経―わざわいをはらう経典―」和歌山県立博物館
会期:令和4(2022) 年4月23日(土)〜6月5日(日)
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般:520円(420円)、大学生:310円(250円)
   ※( )内は20人以上の団体料金。
   ※高校生以下・65歳以上・障害者手帳の交付を受けている方(同伴者を含む)は無料。
   ※和歌山県内に在学中の外国人留学生は無料。
   ※毎月第一日曜日は無料(会期中では5月1日(日)・6月5日(日))
主催:和歌山県立博物館
協力:東京大学資料編纂所
住所:〒640-8137和歌山県和歌山市吹上1-4-14
TEL:073-436-8670
URL:和歌山県立博物館

特別展「きのくにの大般若経―わざわいをはらう経典―」和歌山県立博物館
特別展「きのくにの大般若経―わざわいをはらう経典―」和歌山県立博物館

 大般若経(だいはんにゃきょう)は、形のあるものにこだわらないという智恵、すなわち「空(くう)」の思想を説いた経典です。飛鳥時代に日本に伝わってきたのち、疫病や自然災害など、現世のさまざまなわざわいを「空」にする、つまり取りのぞくはたらきがあるお経として、中央から地方へ広まっていきました。600巻にも及ぶ圧倒的な数量があるにもかかわらず、和歌山県内には奈良時代から明治時代初めにかけて、書写や印刷によってつくられた大般若経が少なくとも200例近く残されています。
 この4年間、県立博物館は東京大学史料編纂所との共同研究で、小川八幡神社(紀美野町)に伝来する大般若経の調査を行ってきました。奈良時代から室町時代までの、手書きの経巻600巻が全て残され、とくに奈良時代の経巻が120巻も含まれており、全国的にみても大変貴重な資料であることが、あらためて確認できました。
 このたびの特別展では、初公開となるこの小川八幡神社の大般若経をはじめ、県内に残されている代表的な大般若経を展示します。手をつくして、各地から大般若経を入手しようとした、人びとのいとなみや思いにふれていただければと思います。
【展示構成】
Ⅰ 小川八幡神社の大般若経
Ⅱ 一筆経(いっぴつきょう)−一人で書写した大般若経
Ⅲ 移動する大般若経
Ⅳ 版経(はんきょう)−印刷された大般若経
Ⅴ コレクションされた大般若経

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る