名称:深澤伊穏「加速浸食」eN arts
会期:2022/07/08(金) 〜 2022/07/31(日)
会場:eN arts
時間:12:00~18:00
休館日:月~木曜日
※会期中の金・土・日曜日オープン
※休廊日の観覧についてはアポイント制となります
料金:無料
住所:〒605-0073 京都市東山区祇園町北側 円山公園内八坂神社北側
TEL:075-525-2355
URL:eN arts
陶磁器をベースとした立体作品を手掛ける作家・深沢伊穏の京都初個展です。
深澤は、インターナショナルスクールを卒業後、オーストラリア ニューサウスウェールズ大学美術学部を卒業。陶芸に魅せられ、日本に帰国後、日本有数の陶芸の町・岐阜県多治見市の陶磁器意匠研究所セラミックスラボにて本格的に技術を学びました。
深澤は、風化や浸食という自然現象に着眼し、それらの現象を陶磁器にて人工的に表現出来るか否かを試行錯誤しています。自身の手により作られた人工の造形物が自然に変形したり、作為をもって施した釉薬が自然に垂れ落ちていく様を観察しつつも コントロールし、素材や造形が作品内で「自然と人工」「作為と無作為」を往来するのを表現してゆきます。
本展では、オーストラリアより帰国してからの3年間、多治見市にて制作してきたシリーズ「回転」「加速浸食」「石の上」より最新作をご披露致します。是非ご高覧下さい。
陶磁器を実験的な制法を用いて、素材の物理的な境界を試し、壺や花器を文明として見立て、「壺らしさ」の概念を探求しています。粘土の天然素材を扱うときのプロセスがどの程度まで自然現象なのか、人工的なのかが、よく疑問に思うことがあります。海岸崖の浸食を観察するときにも同様の疑問が生じます。このプロセスは、私たちの環境の消費によって加速されているのでしょうか? _壺の形と粘土の岩のような質感によって物質的に表現され、自然の要素によって形作られている表情を与えます。土の自然な動きをどの程度まで介入するかを意識して、これらのあいまいな境界の中で制作しています。(深澤)
深澤伊穏
1990 東京生まれ。同年オーストラリア・シドニーへ移住
2012 HKUユトレヒト芸術学校(オランダ)留学
2013 ニューサウスウェールズ大学陶磁器デザイン科(オーストラリア)卒業
2020 多治見市陶磁器意匠研究所セラミックスラボ(岐阜)修了
展覧会・受賞歴
2018 「ハウス オブ プラント」ウェッジギャラリー紀伊国屋書店(オーストラリア・シドニー)
2019 「やきものの現在 土からなる形」gallery VOICE(岐阜/ ’21)
2020 「TAJIMI TO TOKYO」APARTMENT HOTEL SHINJUKU(東京)
「61ファエンツァ国際陶芸展」イタリア:入選
2021 グループ展 contemporary Craft Centre HongKong(香港)
グループ展 Daiichi Art NY(アメリカ・ニューヨーク)
個展 Jiemo Craft Gallery(中国・上海)
2022 「SICF23」スパイラル(東京)
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