「町人と百姓の江戸時代」八代市立博物館未来の森ミュージアム

「町人と百姓の江戸時代」八代市立博物館未来の森ミュージアム

名称:「町人と百姓の江戸時代」八代市立博物館未来の森ミュージアム
会期:令和4年10月21日(金)~11月27日(日)
休館日:毎週月曜日
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般 800円(640円) 高大生 500円(400円)
   *( )内は20名以上の団体料金
   *障がい者手帳などをご提示の方は無料
   *11月3日(木・祝日・文化の日)は無料開館
   *中学生以下は無料 *常設展示もご覧いただけます
主催:八代市立博物館未来の森ミュージアム・八代市・熊本日日新聞社
企画協力:熊本大学永青文庫研究センター
住所:〒866-0863熊本県八代市西松江城町12-35
TEL:0965-34-5555
URL:八代市立博物館未来の森ミュージアム

 近年、歴史研究の場では、町人・百姓に焦点をあてた研究がさかんに行われ、生き生きとした町人・百姓像が提示されています。しかし、展覧会という展示の場では、武士を主役に取り上げることが多く、町人・百姓は脇役になりがちです。当館でも、藩主や城主を主役にすえた展覧会は数多く開催してきましたが、町人・百姓に主眼を置いた展覧会はほとんど開催してきませんでした。そこで今回は、町人・百姓の活動から、江戸時代の社会をとらえてみたいと思います。
 元和8年(1622)に八代城(松江城)が竣工すると、その城下には町が形成されました。これを八代町といいます。八代町は熊本城下の熊本町と同様、商売を認められた商業特区であったため、そこに暮らす町人はさまざまな商いを営みました。
 一方、八代地域の大半を占める農村には、4万人を超える百姓が居住し、さまざまな農作物を生産しました。彼らが生産する米をはじめとした農作物は、藩の財政を支えるとともに、町に暮らす武士と町人の生活を支えました。  このように、八代地域には町と村の双方があって、町人と百姓が活動していたわけですが、それぞれの活動が球磨川・八代海の水上交通によって結びついていたところに八代地域の特徴があります。たとえば、球磨川沿いの山間部に住む百姓は、球磨川舟運を利用して木材をはじめとする山の産物を八代町に運び、これを町の商人に売ることで利益を得、八代町の商人は、百姓から買い取った産物を廻船で別の地域に運び売りさばくことで利益を得ました。八代は、町と村の活動が水上交通によって結びつくことで繁栄した地域だったのです。
 本展では、熊本県内に残る古文書、絵画などの諸資料から、八代地域の町と村、そこに暮らした人々の活動を紹介し、生き生きとした町人・百姓像を提示してみたいと思います。

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