「オマージュ・熊谷守一展」松村外次郎記念庄川美術館

写真=「エマージュ 熊谷守一先生」完成直後の松村外次郎 1978年

名称:「オマージュ・熊谷守一展」松村外次郎記念庄川美術館
会期:2022年10月8日(土)~11月6日(火)
開館時間:9:00~18:00(入館は17:00まで)
休館日:10/11(火)、10/18(火)、10/25(火)、11/1(火)
入館料:一般・大学生 410円(330円)
    65歳以上   330円
    小中高生   210円(170円)
    ※障がい者および介助者1名無料
    ※( )内は20名以上の団体料金
主催:公益財団法人砺波市花と緑と文化の財団・松村外次郎記念庄川美術館、北日本新聞社
後援:となみ衛星通信テレビ、エフエムとなみ
協力:熊谷守一つけち記念館、岐阜県美術館
協賛:富山県民芸術文化祭実行委員会
住所:〒932-0305富山県砺波市庄川町金屋1066
TEL:0763-82-3373
URL:松村外次郎記念庄川美術館

熊谷守一(1880-1977)は岐阜県恵那郡付知村(現中津川市付知町)に生まれます。絵描きを志し、東京美術学校(現東京藝術大学)西洋画科撰科を卒業。在学中に父を亡くしたことにより裕福であった暮らしは一変します。1910年から故郷で数年過ごした後再上京、二科会での出品を続けます。1922年42歳で家庭を持ちますが生活は不安定なままでした。1929年二科義塾が開設、そこで約10年間絵画指導を続けます。1937年頃より日本画も描きはじめ、グループ展や個展なども開催されるようになっていきます。戦争により1944年二科会が解散。戦後、1947年に二紀会の結成に参加しますが、1951年71歳で二紀会を脱退し、以後団体展からは距離を置きます。1977年8月1日肺炎により死去。享年97歳。
 作品は油彩画に留まらず日本画、書など多岐にわたりました。自宅の庭を中心に、猫や小鳥、草花や魚、小さな虫までも愛おしみ観察する生活を送り、文化勲章や勲三等を辞退するなど名誉や利欲からほど遠い超俗の画家としても注目されました。明快な色と線による独特の表現に至った油彩画や日本画、融通無碍な筆跡の書は今も多くの人を惹き付けています。
 松村外次郎(1901~1990)とは「絵画」「彫刻」と分野は違うものの、二科会の頃から義塾などを通して接する機会があり、外次郎は熊谷守一の人柄、芸術に深く尊敬の念を抱くようになります。熊谷のほうも外次郎に対し、年の離れた親しみある友として接し、その交流は終生続きました。
 本展は外次郎と交流のあった作家を紹介する展覧会の最後として、外次郎が尊敬する熊谷守一の作品や人物像を紹介し、その交流の一端に触れるものです。
主な展示作品
熊谷守一「ヤキバノカエリ」1956年 岐阜県美術館蔵
熊谷守一「御嶽」1954年 岐阜県美術館蔵
熊谷守一「後向裸婦」1950年 岐阜県美術館蔵
熊谷守一「松並木」1956年 岐阜県美術館蔵
熊谷守一「書 ひとりたのしむ」 熊谷守一つけち記念館蔵
熊谷守一「壺 蟷螂(かまきり)」 熊谷守一つけち記念館蔵
熊谷守一「臥裸婦」1952年 岐阜県美術館蔵

写真=「エマージュ 熊谷守一先生」完成直後の松村外次郎 1978年
写真=「エマージュ 熊谷守一先生」完成直後の松村外次郎 1978年

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (2)

    • 松村外次郎記念庄川美術館
    • 2022年 11月 16日

    展覧会の日付が12月6日までとなっておりますが、11月6日までの誤りです。
    大変お手数ですが、庄川美術館のホームページもご確認ください。どうぞよろしくお願いいたします。

      • ueno
      • 2022年 11月 16日

      ご連絡いただき、誠にありがとうございました。
      修正を行いました。
      今後ともよろしくお願いいたします。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る