名称:「内田邦太郎パート・ド・ベール ガラス展」岩崎博物館
会期:2021年3月4日(木)~28日(日) ※最終日 16:00終了
住所:〒231-0862神奈川県横浜市中区山手町254
TEL:045-623-2111
URL:岩崎博物館
今年1月17日(日)には、父の出身地 新潟県上越市高田との関連も有り、地元の新聞「新潟日報」に半ページを割いて私と父の仕事が紹介されました。特に父の日本のクラフト運動の草分けとしての業績について。
私に関しては第二次世界大戦を期に途絶えて幻の技法と言われていた「パート・ド・ベール技法」の再現に成功したについて詳しく紹介されました。又昨年10月に今まで皇居の北側に有った東京国立近代美術館の工芸館が金沢の兼六園の隣に引越したのを契機に、私のパート・ド・ベール作品も3点納まる事に成りました。近作やロー原型等も展示致しますので、ご興味有りましたらぜひ御覧下さい。
内田邦太郎
パート・ド・ベールとは
パート・ド・ベールとはフランス語で「ペースト状のガラス」という意味。
細かく砕いたガラスの粉を鋳型に詰め焼成するため、自由な造形表現が可能で、色彩において
も濃淡や混色などを思いのままに調節が出来ることが大きな特徴です。
アール・ヌーヴォー期に流行を迎えますが、第二次世界大戦を境に途絶え、戦後暫くはガラス
工芸の中でも最も難しい幻の技法とされてきました。
ガラス作家・内田邦太郎はその幻の技法に挑戦し、40年余りの研究を重ね、見事によみがえら
せました。
本展ではパート・ド・ベールの魅力である、複雑な造形とそれを彩る鮮明な色彩の美しいガラ
ス表現をご紹介します。
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略歴
1942年
京都に陶芸家 内田邦夫の長男として生まれる。
1967年
東京藝術大学工芸科鋳金専攻卒業。
大阪市立工業試験所ガラス研究室入所(色ガラスの調合研究)。
1968年
三友硝子工芸へ住込みで5年間吹きガラスの技術を修業、ピンブロー法を考案。
1976年
幻の技法「パート・ド・ベール」を戦後初めて再現し現在まで42年間続けている。
1978年
東京クラフトデザイン研究所にガラス科創設。
三晃硝子工業のデザイン、技術顧問を20年間し内田クラフトの量産品を発表。
1987年
ニューヨーク、ヘラギャラリーにて招待出品作をローザンヌ美術館が買上展示。
1992年
「幻想の色と形 内田邦太郎パート・ド・ベール作品集」青弓社より出版される。
1989年~2021年
ほぼ毎年、岩崎ミュージアムにて個展又は二人展開催
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