「石巻の板碑 調査の記録をたどる」石巻市博物館

「石巻の板碑 調査の記録をたどる」石巻市博物館

名称:「石巻の板碑 調査の記録をたどる」石巻市博物館
会期:2023年1月28日(土)〜3月28日(火)
開館時間:9:00~17:00(最終入館は16:30まで)
料金:一般500円/高校生400円/小中学生300円
   上記料金で常設展も観覧できます。20名以上の団体は2割引
休館日:1月30日(月),2月6日(月),2月13日(月),2月20日(月),2月27日(月),3月6日(月),3月13日(月),3月20日(月)
会場:石巻市博物館
住所:〒986-0032 宮城県石巻市開成1-8
TEL:0225-98-5630
URL:石巻市博物館

「石巻の板碑 調査の記録をたどる」石巻市博物館
「石巻の板碑 調査の記録をたどる」石巻市博物館

≪企画展の経緯と概要≫
 板碑とは、鎌倉時代から戦国時代にかけて立てられた石製の供養塔です。全国で約7万基確認されており、宮城県には7,000基以上が存在するといわれています。そのうち、石巻には、2,000基を超す板碑があり、宮城県最古の文応元年(1260)の銘を持つ板碑も存在します。
 石巻の板碑は、『石巻の歴史』を始めとする自治体史や各種報告書によって、合併前の旧町ごとに情報が集積されてきました。現在、それらに掲載された拓本群や、石巻文化センター学芸員が採集した板碑拓本は、石巻市博物館が継承しています。
 全国屈指の板碑密集地帯である石巻ですが、東日本大震災で沿岸部が被災したため、所在不明になっている板碑も少なくありません。平成30年(2018)以降、石巻市教育委員会は、東京大学史料編纂所の共同研究や、菊地大樹教授が研究代表をつとめる基盤研究(A)「デジタル技術による金石文史料の研究資源化と学融合的歴史叙述への応用研究」に協力し、市内の板碑再調査を進めてきました。当館では、過去の調査記録の再整理を行い、市内の板碑情報の集約に取り組んでいます。
 本企画展では、館蔵の板碑や拓本・複製などから、多様なカタチを持つ、石巻の板碑をひも解き、その特徴に迫ります。併せて、自治体史編纂等の過程で作成された板碑調査の記録をたどり、震災後の調査成果を紹介するなど、板碑調査のいまを発信していきます。
≪2月5日(日)関連イベント≫
 企画展の関連イベントとして、2月5日(日)には、最新技術であるひかり拓本を体験できるワークショップ、板碑を研究している先生方をお招きしたシンポジウムを開催します。みなさま奮ってご参加ください。
1、ワークショップ「体験しよう!ひかり拓本の技術」
 日時 令和5年2月5日(日)9:00~12:00
 会場  マルホンまきあーとテラス 小ホール及びホワイエ
 講師 上椙英之(奈良文化財研究所埋蔵文化財センター 研究員)
 内容  9時30分から10時15分 ひかり拓本を知ろう!(講師による技術と事例の紹介)
    10時30分から12時0分 ひかり拓本を体験しよう!(来場者による自由体験)
 備考 参加無料。被写体(石碑などの凹凸があるもの)の持ち込み可
2、シンポジウム「板碑が語る中世の石巻-『石巻の歴史』板碑編から30年-」
 日時 令和5年2月5日(日)13:00~16:00
 会場 マルホンまきあーとテラス 小ホール
 内容  ≪第1部≫
     報告➀ 「宮城県の板碑-松島町雄島海底板碑群の紹介を中心に―」
      七海雅人(東北学院大学文学部 教授)
     報告➁ 「陸奥からみた中世東国文化の広がり」
      菊地大樹(東京大学史料編纂所 教授)
     報告➂ 「三陸南部の板碑」 田中則和(東北学院大学東北文化研究所 客員)
    ≪第2部≫
     パネルディスカッション「石巻から中世・東北をみる」
      パネラー  七海雅人×菊地大樹×田中則和×上椙英之
      コーディネーター  泉田邦彦(石巻市博物館 学芸員)
 備考  申し込み不要、参加無料、定員150人

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る