朴善化「伝える」Gallery PARC

朴善化「伝える」Gallery PARC

名称:朴善化「伝える」Gallery PARC
会期:2023年01月27日(金) 〜 2023年02月12日(日)
会場:Gallery PARC
時間:13:00~19:00
休館日:水・木曜日
料金:無料
住所:〒602-8282  京都府京都市上京区皀莢町287 堀川新文化ビルヂング 2階
TEL:075-334-5085
URL:Gallery PARC

《法隆寺金堂壁画 『六号観音部分図』 模写》
2021
美濃紙、天然岩絵具、膠、墨
53cm×39.5cm
《法隆寺金堂壁画 『六号観音部分図』 模写》 2021 美濃紙、天然岩絵具、膠、墨 53cm×39.5cm

日本と韓国で仏教絵画の制作・保存修復に携わる、朴善化(ぱく・そな)の個展です。3年ぶりの開催となる今回は、2018年以降に朴が制作した作品約30点を展示します。
朴は主に、韓国の高麗時代から朝鮮時代に至る仏教絵画の模写に取り組んでいます。そのなかで、絵画技法、和紙や藍などの素材、保存・修復の技術や社会で果たす役割などについて熱意を持って研究してきました。研究を通じて朴は、描いた人やその表現だけでなく絵や素材に託された多くの人の想いを受け取り、共有しようとしている自分に気づくようになった、と言います。
本展の中心となるのは、2018年から始まった韓国全羅南道松廣寺「華嚴經變相圖(国宝314号)」の模写事業の中で制作された作品です。この事業において指導・助言に当たることになった朴は、コロナ禍の影響で容易に日本と韓国の行き来が叶わない中、現地のスタッフたちに模写技法や材料特性等を「伝える」ため、資料となる作品制作を行いました。展示品にはその作品も含まれています。
今も日本と韓国を行き来しながら、仏教絵画の模写・研究に取り組む朴は、自らの手を動かすことで、作品に託された想いに気付き、人や文化の結びつきを感じ、またそれを伝えることの難しさと意義を改めて感じたといいます。
展示作品を通じて、その卓越した技法や技術とともに、「人と人」が結び・伝えることの意義についても想いを馳せていただければ幸いです。

《妙法連華経第一高麗時代(14世紀末) 模写》
2017
褐紙(美濃紙)、クヌギ、ドングリ刷毛染、純金泥黄金
34×61cm
《妙法連華経第一高麗時代(14世紀末) 模写》 2017 褐紙(美濃紙)、クヌギ、ドングリ刷毛染、純金泥黄金 34×61cm
釈迦三尊図(朝鮮時代・一七二四年・松廣寺聖寶博物館蔵(韓国)
(左)《 普賢菩薩部分 復元模写》 2011 144.5×42cm
(中)《 釈迦如来部分 復元模写》 2011 144.5×82.5cm
(右)《 文殊菩薩部分 復元模写》 2011 144.5×42cm
釈迦三尊図(朝鮮時代・一七二四年・松廣寺聖寶博物館蔵(韓国) (左)《 普賢菩薩部分 復元模写》 2011 144.5×42cm (中)《 釈迦如来部分 復元模写》 2011 144.5×82.5cm (右)《 文殊菩薩部分 復元模写》 2011 144.5×42cm

朴善化
2000 京都市立芸術大学美術研究科修士課程研究留学生として来日
2005 京都市立芸術大学美術研究科修士課程保存修復専攻修了
2009 京都市立芸術大学美術研究科博士(後期)課程美術専攻(保存修復)領域修了、博士号(芸術)取得
2013 京都市立芸術大学美術研究特任研究員
近年の主な展覧会
2017「ART FAIR SAPPORO」(CROSS HOTEL SAPPORO / 札幌)
個展「時・시간 朴善化」展(同時代ギャラリーコラージュ / 京都)
2018 個展「想い:朴 善化」展(Gallery PARC / 京都)
2019 個展「廻・めぐる:朴善化」展(同時代ギャラリー / 京都)
2020 個展「結ぶ:朴善化」展(Gallery PARC / 京都)

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