名称:「産まみ(む)めも」OZstudio渋谷
会期:2023年3月18日(土)~2023年3月23日(木)
開館時間:12:00 〜 20:00
入場料:無料
会場:OZstudio渋谷
住所:〒150-0011 東京都渋谷区東1-25-5 フィルパーク渋谷東3F
URL:OZstudio渋谷
公共とデザインによる、産むの物語を問いなおす展覧会『産まみ(む)めも』。本展では、「産む」に関するリサーチ・協働のプロセスおよび5組の作家による作品をご紹介。不妊治療や特別養子縁組など「産む」に対して向き合ってきた当事者・これから「産む」に向き合い選択を控える方々・5組のアーティストが混ざり合い、対話と表現を通じたワークショップを実施。各アーティストはこの協働の過程をもとに作品制作をしました。産まない・産みたい・産む・産めない・産もうか…といった複雑な「産む」の向きあい方を問いかけます。複数の可能性に想いを馳せ、ことばを交わし、一人ひとりが「産む」の物語を紡ぎなおすきっかけになることを願います。
少子高齢化、不況、気候変動、個人の分断、感染症の拡大。近年の変化しつづける社会で拠り所もない。不安と生きづらさが漂う時代には「これが社会の当たり前」と受け入れるのではなく、わたしがどうしたいかの問い直すことがより必要となっています。
そのひとつが「産む」にまつわる物語。多様性の時代、家族のかたちも変わりはじめる一方、「30歳前後で結婚して子どもを産む」という物語はいまだに強固。その外側に広がる、特別養子縁組という選択肢や、カップルの5.5組に1組が不妊治療の経験者という事実は知りません。
「産む」の当事者ときいて、どんなひとたちを思い浮かべるでしょうか。
いろんなひとがいます。結婚したら産むべきと、周りの重圧に苦しむひと。産みたいと願っても不妊や同性同士が理由で産めないひと。悩みつつも産まないことを選んだひと。産もうかと迷っているひと。それだけじゃない。「産む」は誰と、どんな日々をあゆみ、どんなまちで暮らし、どう生きがいを見出し、いかに死ぬか…一人ひとりの生そのものにつながります。
「産む」は個人的であると同時に、とても公共的なことがらです。「産む」を考えるとは、未来を担う子どもたちを考えること。子どもなしに社会は未来に残らない。産み育てるひとの自己責任ではなく、だれもがすでに「産む」に関わっています。 しかし日々の中で「産む」について話しあう機会もなく、タブー視すらされている。だからこそ、わたしなりの「産む」に向きあいはじめる場が必要だと感じました。
一般社団法人 公共とデザインは「多様なわたしたちによる公共」の実現を目指し、個々人の表現と対話を通じた社会課題への実験を共創する環境づくりをしています。その一環として2022年4月から、さまざまな当事者および5組の作家とともに、リサーチ&ワークショップを行ってきました。
本展では、そうした「産む」をめぐるコデザインのプロセス、および5組の作家による作品を展示します。産まない・産みたい・産む・産めない・産もうか・そのあわいにある無数の向きあい方。その複数の可能性に想いを馳せ、ことばを交わし、一人ひとりの「産む」の物語を紡ぎなおすきっかけになることを願います。
アーティスト
井上裕加里、碓井ゆい、GROUP(大村高広、齋藤直紀)、TAK STUDIO(土田恭平、TSUBASA KOSHIDE)、ふしぎデザイン(秋山慶太)
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。