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「黄河文明展」 2008.10.11更新
広大なアジアの大地に遥か5,000余キロの流れを刻み続ける大黄河――その流域に展開された人類最古の文明を紹介する「黄河文明展」を開催いたします。
悠遠の昔,中国人の祖先は黄河流域に狩猟,採集の原始社会を開き,やがて黄土の上に定住して農耕,牧畜生活を始めました。さらに各種の道具を発明し,文字を考案,また精級な土器や青銅器をさかんに作りだしました。そして商(殷)王朝を出発点とする歴史時代がはじまり,周,春秋戦国,秦,漢,魏晋南北朝と幾多の盛衰を重ねながら,隋,唐代に至って中国古代文明はその頂点に達します.
本展では,黄河流域に繰り広げられた,先史時代から唐代まで約7,000年の歩みを,流域七省と北京特別市からの文物180余点により展観いたしますが,そのほとんどが中国考古学の最近の成果によるものであり,日本はもとより,海外にはじめて出品されるものが大半を占めています.
日中国交回復以来,中国のすぐれた文物を紹介する数多くの展覧会が開催され,両国の相互理解と友好の実は着々と高まっていますが,今回の展観は,名実ともにその集大成ともいえるものです。
エジプト, メソポタミア,インダスの古代文明と並ぶ黄河文明のさまざまの文物から,人類の英知とロマンを汲みとっていただければ幸いであります.
本展の開催に絶大なるご尽力を賜りました中国文化部文物事業管理局,中国対外文物展覧公司をはじめ,貴重な文化遺産をご出品頂きました青海省,甘粛省,陝西省,山西省,河南省,河北省,山東省,北京特別市の関係各位に対しまして心から感謝申し上げるとともに,中国日本の各方面のご好意, ご協力に対し,深甚な敬意を表するものであります。
1985年5月
東京国立博物館
日本中国文化交流協会
東京新聞
日本放送協会
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