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斉家文化 2007.02.26更新

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斉家文化

【和:さいかぶんか
【中:Qi jia wen hua
殷・周時代>斉家文化

 西北地区の甘粛省・青海省で、1924年斉家坪遺址が発見され、1945年には广河県陽隯湾遺址が発掘されました。1947年~1948年、一帯を調査し、90余の遺址を発見しました。馬家窯文化馬廠類型期を継承(北京大学考古実習隊「青海楽都柳湾原始社会墓葬第一次発掘的初歩収穫」『文物』1976-1)しています。冶銅が発見され、青銅器文化であることが解りました。原始氏族社会が解体し階級生産段階へと移行します。土器は、泥質紅陶と夾砂紅褐陶、少量の灰陶が出土しました。
七里墩類型・秦魏家類型・皇娘娘台類型の3類型に(夏鼐「斉家期墓葬的新発見及其年代的改定」『中国考古学報』第三冊 1948 商務印書館・謝端霻「試論斉家文化」『考古文物』1981-3・謝端霻「試論斉家文化与陝西龍山文化的関係」『文物』1979-10)分類されます。
斉家坪遺址は、甘粛省广河県斉家坪の隝河西岸から発見されました。
大何庄遺址(B.C.2000前後)は、甘粛省永靖県蓮花の西南部から発見され、秦魏家遺址に近似しています。1959年、中国社会科学院考古研究所が発掘し、陶罐の中に焼き焦げた粟粒と銅器が出土しました。羊の肩胛骨で、焼いた跡がある卜骨14塊(中国社会科学院考古研究所甘粛工作隊「甘粛永靖大何庄遺址発掘報告」『考古学報』1974-2)も見つかりました。 
秦魏家遺址は、甘粛省永靖県蓮花の西南部から発見され、大何庄遺址に近似しています。1959年~1960年、中国社会科学院考古研究所謝端霻が発掘し、銅器が出土しました。
皇娘娘台遺址は、甘粛省武威県西北2.5㎞の地点で発見され、面積は12.5㎡です。1957年~1975年、甘粛省博物館が4 回にわたり発掘し、玉璧・銅器・墓葬・合葬墓が出土しました。
墓葬・窖穴・灰層から牛胛卜骨1 塊・羊胛卜骨21塊・猪胛卜骨4 塊が出土しました。鑽穿のような円孔があり、灼痕がみられます。僅かになにかを刻したようなひっかき傷(甘粛省博物館「甘粛武威皇娘娘台遺址発掘報告」『考古学報』1960-2)があります。出所:小林松篁

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