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宋版図書 2007.03.28更新
【和:そうはんとしょ】 |
【中:Song ban tu shu】 |
宋・遼・金・元>宋版図書
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宋版図書とは、宋の時代に刷られた書籍のこと。コレクターに「幻の宝」と呼ばれる宋版図書は、紙と墨へのこだわり、美しい書体、彫りの正確性が大きな特徴です。
中国の印刷の歴史は唐の時代にはじまりました。そして、現代に通じる版型の基礎が確立し、技術も飛躍的に発展したのが宋の時代です。その意味から、宋の時代こそが出版物の歴史の真のスタート地点と言えるでしょう。
それまでの時代、本は人の手により書き写されてきました。そのため、何度も書き写しを重ねるうちに、写し間違いなどが発生する恐れがありました。しかし宋版図書では手書きの原稿を版木に貼りつけ、直接、原稿の上から彫りこむ手法を採用しています。そのため、写し間違いの恐れがぐっと減りました。また、原書が書かれた唐や春秋時代より、比較的時代が離れていないため、原書への忠実さも高いと言われています。さらに勤勉な宋の人々のおかげで校正作業も厳格に行われたため、その正確性が高いことから文献的意義も高く、書体と彫りの美しさは書の作品かとみまごうほど。そのため、早くは明の時代から熱心なコレクターが現れるほどでした。
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