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石峡文化 2007.03.28更新
【和:せっきょうぶんか】 |
【中:Shi xia wen hua】 |
新石器時代>石峡文化
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石峡文化(広東曲江県馬覇鎮)は珠江上流域新石器時代中葉の代表的な遺跡である。石峡文化では主に墓葬が調査されている。墓葬は土坑墓で、少数の一次葬があるが、ほとんどは二次葬である。合葬墓はみられない。墓坑には予め火で壁を焼いたものがある。また人骨上に赤色顔料を播いたものもある。出土品は土器がほとんどであるが。石器も斧などが副葬される。注目されるのは琮、璧、鉞といった玉器が出土している点である。琮、璧、鉞などの玉器は長江下流域の良渚文化に特徴的なものであり、嶺南地域が鄱陽湖平原を通して、長江下流域と関係を持っていたことを物語る。 このほか石峡文化では墓葬からは稲、稲籾、稲藁が出土している。これらは副葬品として、炭化した状態で、また建物の壁土の一部と考えられる焼土塊の中から検出されている。鑑定の結果はインディカを中心として、ジャポニカを含むもので、いずれも栽培種とされた。したがって石峡文化では稲作が生活の中心であったことになる。出所「中国の考古学」
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