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二号坑 2007.04.05更新
四川省の三星堆遺跡の中を屈曲して流れる馬牧河の南側の台地に位置し、先に発見された一号坑の東南約30mのところにある。1986年8-9月発掘。長方形の上坑で、坑の口の部分は、現地表面よりわずか0.5-0.6m下がったところにあった。口部が底部よりやや大きく、全体に逆台形状をなしている。坑の口は、長さ5.3m、幅2.2-2.3m、坑の底は、長さ5m、幅2-2.1m、坑の深さは、1.4-1.68mで、西南が高く、東北が低い。
坑の中は、ほぼ三層に分かれており、最上層には、象牙が坑全体をおおうように敷きつめられ、その下に大型の青銅製の器物、立入像・人頭像や尊などが置かれ、最下層には小型の青銅製の部品や樹木、玉石器、子安貝などが大量の草本の灰とともに投げこまれていた。坑内の上は突き固められている。
器物の多くが人為的な破壊を被っていたり、火によって焼かれていたことなどから、この坑を火を用いた祭祀の跡と見る説や王朝交替期において前王朝の祭器が打ち壊されて破棄された跡とみる説などがある。年代についても、地層の関係や遺物の特色、放射性炭素の測定データなどから、紀元前11世紀ごろと推定されているが、これにも異説があり、一号坑とほぼ同じ時期か、これに連続する時期とする見方もある。
二号坑の遺物は、一号坑のものよりも大型で高品位のものが多く、青銅製品も異彩を放つものが多い。出所:「三星堆」
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