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三国時代 2007.04.18更新

三国時代

【和:さんこくじだい
【中:San guo shi dai
秦・漢・三国>三国時代

  三国時代 曹操、劉備、孫堅(子の孫権が継ぐ)の三勢力が、中国を舞台に、三分の計による覇権争いを行なった。いずれも黄巾の乱にかかわり合った連中であった。このなかで、最も突出したのが曹操で、彼の子の曹丕の代になって、後漢の献帝から禅譲を受けるという形で、魏の皇帝となった。蜀の劉備も、すこしおくれて呉の孫権も、それぞれ皇帝と称した。
秦の始皇帝の最大の功績は、天下を統一して、中国の人たちに、「中国は一つだ」と信じさせたことにあるだろう。同文同軌や郡県制の実施がなければ、戦国七雄の国はそれぞれ独立国となり、現在のヨーロッパのように、中国には複数の国が併立したにちがいない。それが善い悪いは別として、始皇帝によって植えつけられた天下一国家観は、強烈に人々の心に深くしみこんだ。
三国分裂の時代にあっても、人々はこれが一時的なアブノーマルな状態であり、やがて一つに統一されるべきであると信じていた。
曹氏の魏は、司馬氏の晋に乗っ取られ、蜀も呉も降伏して、晋になって、ようやく天下は一つになった。魏から禅譲をうけた形で天下を乗っ取った司馬炎(晋の武帝)は、五丈原で諸葛孔明と対峙した司馬仲達の孫である。だが、この王朝は天下統一したのも束の間で、皇族間の大乱戦で、へとへとになってしまう。「八王の乱」と呼ばれるもので、彼らは北方の匈奴から兵を借りて、敵を倒そうとして、結果としては、塞外民族を中原にひきいれることになった。出所:「中国ー世界の歴史と文化」

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