商晩～西周時代 前14～8世紀
2001年成都市金沙遺跡出土
玉製
長さ33cm
成都市文物考古研究所蔵
金沙遺跡出土の玉璋。先端が大きく二股に分かれるタイプの玉璋で、三星堆遺跡二号祭祀坑からもほぼ同様のものが出土している。このようなタイプの玉璋は、三星堆遺跡や金沙遺跡に特有のものであり、展示品55のような中原系統の玉璋をプロトタイプとしながら三星堆や金沙の人々によって独自に生み出されていったタイプの玉璋である。三星堆遺跡と同様に金沙遺跡からも少なからず玉璋が出土するが、金沙の社会においても三星堆の社会と同じように祭祀儀礼の場面などで玉璋が何らかの重要な意味を持って用いられていたのであろう。同じ成都平原を舞台とした両文化間の密接な関係性がうかがえ、興味深い。出所：「よみがえる四川文明」

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