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紅色刺繍彩雲金龍文朝袍(皇帝冬朝服) 2007.08.12更新

紅色刺繍彩雲金龍文朝袍(皇帝冬朝服)

【和:こうしょくししゅうさいうんきんりゅうもんちょうほう
【中:Hong se ci xiu cai yuen jin long wen chao pao
明・清|絹・衣類>紅色刺繍彩雲金龍文朝袍

清(康熙期)、嘉慶帝が冬に着用した紅色の繻子地の朝服
衣服類
総丈144cm,両裄200cm,袖口20cm,裾幅156cm
北京故宮博物館蔵
この紅色の朝袍は清朝皇帝の冬用の礼服の一種で,皇帝が祭祀を司る際に着用した専用の服です。「君子の道は礼を重んず。礼には五経があり,祭は最も重要である。」こうした重要な祭祀のひとつの,春分の日の早朝,皇帝は紅色の朝袍を着て,東郊〔紫禁城の外の東西南北にある祭場のひとつ〕日壇で朝日〔皇帝が太陽を拝する祭)の典礼を司りました。このように,清の冠服制度は大変厳格なものでした。
この朝袍は紅色の襦子地に金龍,形雲,海水,江崖はなどの文様〔海水は海原と流水、江は川の流れ,崖は崚崖のことをそれぞれ言う。また金龍,彩雲,海水,江崖の文様は、皇帝が天から地まで世界を司る上であることを示す〕が刺繍されています。襟飾りと袖は石青色〔黒みがかった紫色〕の地に龍と波濤文が刺繍され, 縁取りに貂の毛皮が付けられています。文様のデザインは複雑ですが乱れはなく,暈繝彩色の刺繍が効果的に使われています。これは,清朝中期の刺繍の中でも,特に優秀な作品といえます。出所:『紫禁城の后妃と宮廷芸術』

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