清(光緒期)、光緒帝（幼少時）が春秋に着用した明黄色の綴織の朝服
衣服類
総丈89cm， 両裄128cm， 袖口17.5cm， 裾幅110cm
北京故宮博物館蔵
皇帝の服は朝服〔礼服）・吉服・行服・常服〔平常着〕・雨服の五種類に大別されます。この朝袍は朝服にあたり，服飾の中では格が一番高いものです。 たとえば皇帝が即位する時，出征の指令を出す時，および三大節〔万寿節，冬至，元旦〕の祝賀などの際に、この朝袍を着用しました。
この朝袍は， 上着〔繻）と下裳〔スカートの形式〕の二部構成になっています。すべての服は正面，側面に36匹の龍および彩雲，海水，江崖と十二章の文様が飾られています。 十二章とは， 日， 月． 星辰，山，龍，華虫．宗彝，藻，火，粉米，綿，舷です。これには，石青色の披肩〔肩掛け）が付いており，それには五匹の龍が織り出されています。
光緒帝は即位した時にはわずか四歳であり，この服は即位後の数年間に着用されたものです。緙絲の技法を用いて織られています。出所：『紫禁城の后妃と宮廷芸術』

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