清(光緒期)、光緒帝の皇后が朝服の上から着用した石青色の打褂
衣服類
総丈141cm，肩幅37cm，裾幅92
北京故宮博物館蔵
「大清会典』の規定によると，朝褂は，后妃が大典を行なう際に，朝袍の上に着用したベスト形式の礼服です。皇太后,皇后，皇貴妃の朝掛は襟の後ろに明黄色の平絹のリボンを下げ，貴妃，妃，嬪は金黄色の平絹のリボンを下げます。
この朝掛は四枚に分けられ，前後に二匹ずつ立龍文があり，下の前後には四匹ずつ行龍が表わされています。石青色の繻子地に，様々な色の絹糸で雲，蝙蝠文を刺繍してあります。また金糸で寿字団文〔円の中に寿の字〕と立龍および行龍が刺繍されており，縁は片金〔金襴〕で飾られています。この衣装は，全体におっとりしていて美しい感じが漂っています。出所：『紫禁城の后妃と宮廷芸術』

関連情報