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香色納紗八団喜相逢文袍 2007.08.14更新
【和:こうしょくのうさはちだんきあいほうもんほう】 |
【中:Xiang se na sa ba tuan xi xiang fong wen pao】 |
明・清|絹・衣類>香色納紗八団喜相逢文袍
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清(乾隆期)
清朝の后妃が夏に着用した平常着の一種
衣服類
総丈146cm、両裄172cm、袖口19cm、裾幅123.5cm
北京故宮博物館蔵
この馬蹄袖の花井刺繍袍は,清朝の后妃が内廷で着用していた,一種の儀礼的な平常着です。清朝の后妃の平常着の袍には二種類あり,一方は平袖〔着物袖〕式で,もう一方はこの,馬蹄袖の形式で。
この便服は丸い大襟の襟ぐりに,袖は「馬蹄袖」で,左右の裾が開いて袷になっています。この便服には「嘉慶五年5月二十三日収四執事交香色芝麻紗納八團単袍一件」とあり,嘉慶初期に仕立てられた衣服とわかりますが,この香色暗花の団龍文の生地は,乾隆期の織物であると考えられます。地文に暗花で団龍文のついた香色の芝麻紗に,様々な色の絹糸で八つの団文と海水江崖を刺繍しています。ひとつの団文の中に二匹の蝶が上下に向かい合って飛びかう,〝喜相逢"の文様です。これは夫婦の婚姻の縁が, 美しく満足のいくものであることを象徴しています。ひらひらと舞う蝶は高度なデザイン感覚と刺繍職人の卓越した技術を示しています。また色彩も非常に優美です。この袍は,文様と暈繝彩色の効果や刺繍の技法が,非常に精緻で高い造形性を示しています。出所:『紫禁城の后妃と宮廷芸術』
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