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慧賢皇貴妃像 2007年08月22日(水)更新
【和:けいけんこうき ひぞう】 |
【中:Hui xian huang gui fei xiang】 |
明・清|彫刻・書画>慧賢皇貴妃像
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郎世寧(郎士寧)
清(乾隆期)
油彩(紙)
縦 53.5cm、 横 40.4cm
北京故宮博物館蔵
慧賢皇貴妃は清朝の乾隆帝・弘暦の寵妃でした。姓は高佳氏,河道総督洊陞大学士の高斌の娘で,乾隆2年〔1737〕貴妃となりました。乾隆10年〔1745〕皇貴妃となり、同年亡くなりました。慧賢と謚され乾隆17年,裕陵に葬られました。
この絵は,厚い高麗紙に油絵技法を用いて描かれたもので,正確な顔の輪郭には立体感があり,瞳の輝きにも生彩が感じられます。身につけている真珠飾には円潤な味わいがあり, 明暗の変化が見られますが,この様な表現は中国画の技法でなくては描くことのできないものです。作者は確かに西洋画の技法を活用しているものの, 中国伝統の審美眼を基本に描いています。顔の五官〔目・鼻・耳・舌・皮膚〕を描くにも,陰影を描かず,細やかな筆のタッチによって柔和な起代を表現し,顔の表情に清潔な印象を与えています。
宮廷絵画の慣例により,皇帝・后妃の画像には作者の姓名を記さないことになっています。この絵ももちろん例外ではありませんが,熟練した高度な絵画技法により,宣教師兼画家でもあるイタリア人の朗世寧〔郎士寧,本名ジュゼッペ・カスティリオーネ)のものと考えられます。出所:『紫禁城の后妃と宮廷芸術』
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