考古用語辞典 A-Words

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堆朱博古文キャビネット 2007年08月25日(土)更新

堆朱博古文キャビネット

【和:ついしゅはっこもんキャビネット
【中:Dui zhu bo gu wen kang gui
明・清|彫刻・書画>堆朱博古文キャビネット

清(中期)
高62cm,幅38cm
北京故宮博物館蔵
この炕櫃〔キャビネット〕は木胎に赤,深緑,象牙色の漆を厚く塗り上げてから彫り出した博古文を嵌め込んでいます。二扇の観音開きの扉の中には二箱の抽出や木製の仕切りなどがあります。金具類は銅に金メッキが施され, 抽出の引き手も銅を金メッキしたものです。炕櫃背面は黒漆の地に鈎勒で金彩の蓮華文を描き,周囲と各面の四隅を花文帯で飾ります。
この炕櫃は大きさも手頃で,図案はよく整理され造形も優美であり,実用性と装飾性を兼ねそなえています。技術的にも堆朱と象嵌の二種の技法を併用しており,宮廷で使われるにふさわしい精美な調度品です。出所:『紫禁城の后妃と宮廷芸術』

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