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璧(未成品・三星堆遺跡) 2007年09月01日(土)更新
三星堆遺跡出土
石
直径7.4cm
三星堆博物館
三星堆遺跡では、石壁がよく数点からなるセットの形で出土しており、しかも、大きいものは直径70センチ以上で、小さいものはわずか直径数センチという具合である。一部の出土状況とからみると、大小関係が規則正しくなっており、祭儀用というより、むしろ度量衡のためのものだったのではないかという推測が以前からなされてきた。璧は長江下流域の良渚文化(5300、3200年前)の中で盛んに作られ、墓に入れられる財産の象徴と考えられている。しかし、同じ貴族墓地でも璧が全く副葬されていなかった例(瑤山墓地)もあり、その意義は必ずしも明らかにされていない。三星堆遺跡の場合では、玉製ではなく、ほとんど石製のものであり、この半製品も、加工場のような遺構で大量に廃棄されたものの一つに過ぎない。このような形で見つかった璧は、古代におけるその位置づけを考え直す上で絶好な材料になるであろう。出所:『三星堆』
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