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舎利容器 2007年09月27日(木)更新

舎利容器

【和:しゃりようき
【中:She li rong qi
基本用語>舎利容器

 インドでは遺灰を尊崇する風があったから,釈尊の遺灰はとくに仏舎利として尊崇され,入滅後(紀元前481年ごろ)八カ国に分骨,大ストゥパ(塔,舎利塔)をつくりおさめられたが,アショカ王(紀元前272~232年ごろ)は、これをさらに分けて国中に八万四千の塔をつくったといわれ,仏像成立以前は信仰の中心であった。そのストゥパの中心につねに舎利容器におさめられた仏舎利がおかれた。現在知られているものでは、 カニシュカ大塔(西パキスタン,古のガンダーラ)の銅製舎利容器(144年ごろ),ピーマラーン(アフガニスタン)の金製舎利容器などが有名である。舎利容器の数は多く,金,銀,銅,石製がある。舎利信仰はパキスタン,アフガニスタン,西域,中国,朝鮮を経て日本に伝わった。中国では,舎利をまずガラス小瓶におさめ, これを黄金の棺にいれ,銀の槨におさめ,石函のうちに安置して,そのうえに舎利塔を建てた。この安置の方法は,朝鮮(慶州皇福寺三層石塔), 日本(滋賀県崇福寺塔,法隆寺五重塔,大阪府大田廃寺塔など)にも伝わった。

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