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牛河梁遺跡 2007年09月29日(土)更新
前4000年頃から前3000年頃にかけて、遼寧省西部から内蒙古自治区東南部に見られた紅山文化を代表する遺跡の1つ。紅白文化の担い手は、アワの栽培と採集、狩猟などによって食料を得ていた。牛河梁と呼ばれる地域は、遼寧省建平県と凌源県にまたがる標高600~650mの丘陵地帯にある。この一帯には、神殿、祭壇と墓があり、紅山文化の一大宗教センターであったと考えられる。墓は、人工の盛土の周囲に石を積み上げたもので、その上に板石を組み合わせた棺を造り、死者を葬った。一部の墓からは玉器が発見されており、もっとも多い墓では20点を数える。玉器を身に着けたのは、特殊な身分の人々であったと考えられる。ただ、玉器を供えた墓からは、富や武力を示すような副葬品は発見されていない。このことから被葬者は政治的権力者というよりも、宗教的指導者であったと考えられる。写真は、今回展示される玉器が発見された時の状況である。出所:「中国国宝展」
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