前3500年頃から前2500年頃にかけて、江蘇省南部から浙江省北部に広がった良渚文化の代表的遺跡である。この地域は長江下流域で、稲作が盛んな地方であった。
両遺跡とも、浙江省余杭県の平野部にある墓地である，ともに小高い丘の上に位置するが、墓地を造成するにあたって、大規模な盛土を行ったことが判明している。これまで両遺跡では、良渚文化の墓がそれぞれ111基ずつ調査された。墓はみな大きく、標準的なもので長さ3m、幅2m、深さ1.3mもある。地下には木材で部屋が作られ、その中に遺体を納めた木棺が安置されていたようである。多い墓では数百点の副葬品を持ち、その大部分が玉器であった。反山・瑤山遺跡に葬られた人々は、この地域の支配層と考えられる。しかし実用の武器は副葬されず、富を誇るように多数の土器を並べた墓もないことから、絶大な力をもつ権力者とは考えにくいとする説もある。出所：「中国国宝展」

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