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曽侯乙墓 2007年10月09日(火)更新
湖北省随州市で1978年に発掘された戦国時代前期の墓。「曽」という国の君主であった「乙」という人物の墓である。4つの墓室から構成される竪穴木槨墓で、乙の巨大な二重の漆塗り木棺をはじめ、殉葬された21人の女性の棺、膨大な量の青銅製礼器、楽器、漆器などが発見された。ここを有名にしたのは65個からなる編鐘(セットにした鐘)である。これは先秦時代最大規模の編鐘で、L字形の漆塗りの架(鐘を懸けるもの)と共に出土した。他の楽器には漆塗りの琴や笛の類などがある。また青銅製礼器は、整然と並べられた状態で発見されたが、なかには古代中国青銅器のうちで第2番目に重い大尊缶(重さ327.5kg)や、繁辱なほど複雑な装飾を持つ尊盤、方鑑缶など、この時代の青銅器美術の粋を示すものがあった。曽国は春秋戦国時代の大国である楚と密接な関係をもっていた国で、青銅器にも楚の影響が顕著である。 出所:「中国国宝展」
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