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万仏寺 2007年10月16日(火)更新
万仏寺は、四川省成都市の西北、かつての城の西門の外に位置する。後漢の延景年間(158~167)の創建と伝え、安浦寺(梁)、浄衆寺(唐)、浄囚寺(宋)、竹林寺(明)と名を改めた。16世紀初めに罹災したのち、万磨(1573~1620)初めに再興されて万仏寺、万福寺と号したというが、唐代以前のことは確かではない。
清朝の記録によると、1880年代頃にこの場所から、元嘉(424~454)、開皇(581~601)の在銘像を含む大小100余点の石仏像が出土したという。その後、1937年、1945~46年、1953年の3度にわたって同地より大量の仏像が発見され、その総数は200あるいは300点以上ともいわれる。仏像はいずれも紅色砂岩製で、等身大に近い如来像や昔薩像、舟形光背をもつ小型の群像などがある。紀年銘像としては、宋・元嘉2年(425)とされるものがもっとも古いが、この作品は所在不明(拓本のみ残存)で、現存する紀年銘作品は、梁代4点、北周2点、唐3点である。特に梁代の作品は、数少ない南朝の作毎」としてきわめて重要な意味を持つ。現在、遺物のほとんどは四川省博物館に所蔵されている。 出所:「中国国宝展」
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