考古用語辞典 A-Words

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如来立像2 2007年10月17日(水)更新

如来立像2

【和:にょらいりゅうぞう
【中:Ru lai li xiang
晋・南北朝|石器・ガラス>如来立像2

砂石
高129cm、幅63cm
1951年四川省成都市万仏寺址出土
梁・大同3年・537年
四川省博物館蔵
 内衣を偏袒右肩に着け、大衣をまとう。右肩から体前に垂れる大衣は体の正面を通って左前腕にかかり、衣の先端は腕の外側へ垂らす。胸前に表わされた帯は、結び目の部分に花弁形をあしらった豪華な飾りを着け、帯の端を大衣の上に垂らす。帯の先端は山形に尖っており、小さな房飾りを着けている。帯の表面は円紋と波状紋を組み合わせた紋様で満たされている。 仏像の誕生したインド・ガンダーラでは、このような形式の衣を着けた如来像はみられない。本像のような如来像にみられる着衣形式は、中国で創案されたものである。この作品では、左前腕にかかる大衣の端に紐が浮彫されている。ボタン状の丸い飾りが2つ並び、そこから1本ずつ紐が伸びる。2本の紐は装飾的に結ばれ、房のついた先端部を垂らしている。大衣は本来左肩に掛けるもので、この紐は大衣のズレを防ぐために用いられたのであろう。しかし、中国で大衣の端を左前腕に掛ける形式が生まれ、紐を本来の用途で使用する必要がなくなったので、飾り紐のように結ばれてしまったのであろうか。 出所:「中国国宝展」

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