考古用語辞典 A-Words

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獣紋六花形盤 2007年10月22日(月)更新

獣紋六花形盤

【和:じゅうもんろっかがたばん
【中:Shou wen liu hua xing pan
隋・唐・五代|金銀・玉器>獣紋六花形盤

銀、鍍金
口径15.3cm、高1.2cm、重211g
1970年陝西省西安市何家村出土
唐時代・8世紀
陝西歴史博物館蔵
 1枚の銀板を打ち出して花形に成形した盤で、中央に1頭の獣を表現し、その紋様の部分にのみ鍍金(金メッキ)をほどこしている。この獣紋は、およその形を裏側から打ち出して形作ったのち、輪郭および目鼻や体毛あるいは羽などの細部を表側から線刻して仕上げたものである。翼と長大な尾をもち、角や鬣さらに蹄を備えたこの獣は、馬・牛・鹿・鳥などの特徴をあわせもつ神獣の類で、一説には、中国古来の風の神である飛廉を表現したものといわれる。盤の裏面は、紋様部を除いて、平らに作られている。
端正な口縁の形にみられるように、全体に丁寧な造作がなされ、立体的で躍動感のある紋様表現とともに、唐代盛期の秀逸な技量がよく発揮された作例といえよう。
何家村誓蔵(地下貯蔵庫)からは、この種の盤が、合計5枚発見されている。用途は明確でないが、大きさや形状からすると、菓子や果物を盛るのにふさわしい。 出所:「中国国宝展」

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