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中峰明本あて尺牘 2007年10月25日(木)更新
【和:ちゅうほうみんぼんあてせきとく】 |
【中:Zhong fong ming ben chi du】 |
宋・遼・金・元|彫刻・書画>中峰明本あて尺牘
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趙孟頫
元 至大四年(1311)
縦26.7cm
静嘉堂文庫蔵
趙孟頫(1254~1322)は浙江呉興の人。字は子昴、号は松雪道人。宋の宗室の出であるが、元の世祖フビライ汗に抜擢され、以来二十五年、五代の帝に歴仕した。官は集賢直学士、翰林学士にのばり、魏国公に封ぜられた。詩書画にすぐれ、ことに書は元朝第一の能書と謳われている。
作品は趙が天目山の中峰明本に送った四月四日付の手紙。中峰は元一代の高僧で、越と夫人(管道昇)とが深く帰依していた。中峰を「吾師」と呼び、自らを「弟子」と称し、敬意を表している。この手紙は他の五通と共に一帖中に収められるが、文中次第により、至大四年五十八歳時の筆であることが判明する。その書は整斉にして典雅優美な趣を誇り、王義之、獻之を学んだ風がよく知られる。まさに元朝一代を風靡した名跡ということができよう。出所:「書の歴史」
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