考古用語辞典 A-Words

時代別順

旧石器時代
新石器時代
神話時代
殷・周時代
春秋戦国
秦・漢・三国
晋・南北朝
隋・唐・五代
宋・遼・金・元
明・清

分野別順

基本用語
青銅器
陶磁器
金銀・玉器
石器・ガラス
彫刻・書画
絹・衣類
建造物・遺跡・墓
歴史名城
歴史人物
研究機関
研究者
面白テーマ

四羊首瓿 2007年11月29日(木)更新

四羊首瓿

【和:しようしゅほう
【中:Si yang shou bu
殷・周時代|青銅器>四羊首瓿

青銅製
高38.8、胴径40.4
商(殷)前13~11世紀
上海博物館
 瓿とは液体を容れる大型の容器である。肩部には四つの羊頭が付き、その間に鳥形の板が配置される。羊頭の両側にはそれぞれ小さな龍が見える。胴部は特色ある形の稜飾で四つに区切られ、上に冏紋の列があり、下には雷紋に囲まれた乳(突起)が整然と斜めの格子状に並んでいる。圏足は高く、下部に饕餮紋が四つ表わされる。内側から見ると、羊頭の裏側は、窪んでおらず平らである。この瓿は商代後期のものではあるが、その器形、羊頭形やその頭に付けられた飾り、冏紋の列、鳥形の板など、商代後期の都安陽殷墟から出土する青銅器とは異なっており、商の他の地方、恐らく長江(揚子江)流域で製作されたものと考えられる。湖南省西部から出土したという伝えも、これを裏付けている。出所:「上海博物館展」

関連情報

Copyright 2006 abc0120 All rights reserved.