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玉人 2007年12月02日(日)更新
高10.3、幅3.5
商(殷)・前13~11世紀
上海博物館蔵
人物の形を玉の丸彫りで表わしている。人物は冠を付け、両耳には耳輪を付けており、その中心には孔が開いている。腕を腹の前に組み、腰に短いズボンのようなものを着ける。頭から股に至るまで垂直に孔が開けられ、紐が通るようになっている。このように人物の立像を丸彫りで表した玉器はすでに新石器時代から見られ、続く商代には、河南省安陽の段墟婦好墓出土の表裏に男女を表わした人物の立像がある。また出土地は不明であるが、米国のハ―バード大学所蔵のウィンスロップ・コレクションの玉器にも商代と推定される玉人がある。さらに西周時代の例としては河南省洛陽市や甘粛省霊台県白草坡の墓からの出土品がある。これらの人物像には裸体のものと着衣のものがあるが、一般に裸体像が多い。この例もほぼ裸体であり、普通の人間ではなく、神像と思われる。このような像を装身具として身に帯びることにより、不祥を避けようとしたのであろうか。出所:「上海博物館展」
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