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甘粛出土漢一唐文物 2008年01月07日(月)更新

甘粛出土漢一唐文物

【和:】
【中:
秦・漢・三国|隋・唐・五代>甘粛出土漢一唐文物

紀元前206-後907年
 甘粛省は黄河流域の上流に位置し,その地上と地下には豊富な歴史文物が保存きれている。新中国成立以来,大規模な文物保護の工作が進み,敦煌の莫高窟,永靖の炳霊寺,天水の麦積山などの石密の補強,修理をおこなった。また,武威の天梯山石窟,慶陽寺溝石窟を新たに発見した。なお,甘粛地区における旧石器時代以来の各歴史時期の古文化遺址古墓葬も大量に発掘調査された。とりわけ,甘粛地区における原始文化の遺跡にたいし,大規模な重点的発掘をし,大量の彩陶が出土した。これによって甘粛原始文化にたいする人びとの認識を豊富にしたのである。
漢代の居延一帯の烽燧(烽火台と望楼)遺址にたいし,調査と発掘をおこなった結果,大量の遺物を入手した。とりわけ出土した漢簡は,数量の多いこと,内容の豊富なことは空前のものであった。そのうち各種の文書,簿籍などは,漢代における政治,経済,軍事制度および民族関係などを研究するうえで貴重な実物資料となっている。ここに陳列されたものは漢代の甲渠候官と肩水金関の両遺址出土の文物の一部分である。
敦煌莫高窟は世界的に有名な古代芸術の宝庫である。“張騫西域を行く”壁画(模写)は,莫高窟の第323窟の原画を模写したものである。これは唐代の人民が西域を横ぎった張騫の偉大な歴史的事実を高く称賛していることを反映したものである。“ものを運ぶ駱駝”画像磚は,唐代の商人が駱駝という運送手段を使って,「シルクロード」を長途往復する情景を生きいきと表わしたものである。涇川出土の舎利石函,金,銀の棺槨は唐代における金銀細工の高度な水準を反映したものである。秦安出上土の唐の三彩俑は,形が大きく,均整がとれ,甘粛の考古学上の発見においても稀に見るものである。
これらの文物の多くは古代の「シルクロード」上の河西走廊で発見されたもので,河西四郡の繁栄と,河西走廊の安全を守るために,その附近に兵隊が駐屯していた状況を示すものである。これらのものは,中国における漢・唐時期の歴史研究上,重要資料を提供した。出所:「シルクロード文物展」

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