澱青釉輪花鉢      2008年05月31日（土）更新

鈞窯
北宋～金時代／12～13世紀
高11.7　口径17.3　底径9.2
中路敏子氏寄贈
鈞窯は，官窯青磁と同じ深い幽邃な美を狙った美しい青釉陶で，北宋時代に磁州窯系の窯ではじめられた。五輪花につくった重みのある造形である。澄んだ青色の失透性の釉薬が厚くかけられ，口縁は釉が透けて灰色の胎土がみえる。北宋様式の端正な器形をみせる鈞窯初期の優品である。 出所：東京国立博物館