考古用語辞典 A-Words

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芒城古城遺跡  2008年04月01(火)更新

芒城古城遺跡

【和:もうじょうこじょういせき
【中:Mang cheng gu cheng yi ji
建造物・遺跡・墓|>芒城古城遺跡

  芒城古城遺跡は成都平原の西の外れにある都江堰市青城郷芒城村にあり、都江堰市の市区から約12km、成都市から約52km離れている。
1989年、1990年に、中国社会科学院考古研究所等が芒城古城遺跡を二度にわたり調査した。しかしながら、この遺跡の年代、文化性質、地層堆積などの問題はやはり曖昧な状態で、はっきりしていなかった。そのために、96年、97年に、成都市文物考古隊等はまた二度にわたってその古城遺跡を調査・試堀した。
その古城遺跡のある場所において城壁はまだ地面に残っている。この残存している城壁の断面から判断したところ、人工で築かれたことが判明した。その城壁は長方形をしながら、泊江川という川とほぼ並行している。城壁は内、外環に分けられ、内環城壁の保存状態は外環より比較的よく、東城壁は現代の道路に工事でだいぶ壊され、 南城壁と繋いでいる部分しか残存していない。外環の南、北両城壁の保存状態はかなり良いが、東、西城壁がほとんど見られない。内環は南北縦300mで、東西横240m、 面積は7.2万㎡ある。内環の西、北、南城壁はそれぞれ270m、185m、210mあり、頂上の幅は約5~20mあり、高さは1~2.2mある。外環の北、南城壁の残長は、北に約180m、南に130mあり、頂上幅7~15m、高さ1~2.5mある。内外環城壁の間は20m離れており、その間の地面は城内外より低い。これらによって、東西外環の長さは約300mで、南北外環は約350mある。これらによって、その古城遺跡の総面積は10.5万㎡をこえる。
芒城遺跡の城壁の構築方法について、地面に残存している城壁断面の観察を通じて、構築方法は三星堆、宝噋、魚梟の古城と全く相同し、すなわち堆築法で築かれたことが明らかになった。芒城遺跡の年代に関して、出土した土器破片の胎質、紋様、製作方法などから宝噋遺跡と全般的に比較してみれば、大きな類似性を持つ。しかしながら芒城遺跡の器物は宝噋遺跡の早期の器物との差異性が相対的に大きく、逆に宝噋遺跡晩器の器物と 一層近似する。そこで、 一般的に芒城遺跡の年代は宝噋遺跡の晩期を縦いでいると考えられている.けれども、その遺跡で出土した土器破片は少なく、小さすぎ、類型学の比較が十分に進められないため、器物の形態変遷が把握されにくく、したがって両遺跡の相対関係は完全に明らかではない。出所:『中国四川省古代文物展』-三国志のふるさと、遥かなる大地の遺宝2000

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