考古用語辞典 A-Words

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    2008年06月29日(日)更新

墨
【和:「すみ
【中:「Mo
基本用語|>

 墨の歴史は古く、新石器時代にはすでに陶器の黒の着色に使われている。
漢代には隃糜(陝西省)が墨の産地として名を上げ、唐代には江南の歙州に墨工・李超とその子廷珪が出現、膠の加え方や原料の配合、搗き方などを改善した。
宋代に製墨業はさらに発達し、松煙墨、油煙墨がつくられるようになり、潘谷、戴彦衡、呉滋らが輩出、徽墨は墨の代名詞となった。明代になると、製墨は方法にも規模にも変化が表れ、文人が製墨を兼ねることも流行、歙派と休寧派の二派が形成された。
歙派は程君房、方于魯に代表され、程君房には『墨苑』十二巻が、方于魯には『墨譜』六巻の著書がある。 一方の休寧派の代表者は涅中山、邵格之、邵瓊琳、呉去塵で、墨の特徴としては、歙墨は優雅で、墨盒にぜいをこらし、休寧派は華麗精緻で、金銀、彩色の飾りをつけ、セットにしてあるものが多い。
清代になると、康熙帝の時代から古墨の収集と御用墨の製造が始められ、製墨業はさらに発展し、曹素功、胡開文、と近聖、汪飾庵らが輩出、「製墨四大名家」と称され、曹素功は康熙帝から「紫玉光」の三字を賜り、胡開文の「集錦墨」は長らく貢品に指定された。出所:『北京博物院・清朝宮廷文化展』

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