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御筆題画詩墨 2008年07月01日(火)更新
【和:「ぎょひつていがしぼく】 |
【中:「Yu bi ti hua shi mo】 |
明・清|彫刻・書画>御筆題画詩墨
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一式九笏
清 乾隆年間
北京故宮博物院蔵
清の高宗弘暦、つまり乾隆帝は絵にたいへんな興味をもち、中国歴代の名画を大量に収集したが、特に愛着した絵には自分で詩をつけ、記録に残した。この墨は乾隆帝が詩をつけた名画の中から八人の画家の秀作を九幅えらび、原画と乾隆帝の筆跡で墨の型を膨り、つくりあげたもので、世に稀な珍品である。
墨は九笏のセットで、各墨とも表が名画、裏が御題詩である。形、大きさはみな違っていて、花弁形、長方形、円形、正八角形などいろいろである。絵はいちばん古いものが五代・後蜀の黄荃(903―965年)の「杏花文禽圖」で、元代・明代初期の王蒙の山水画が「林壑雲泉圖」と「竹趣圖」の二幅ある。この二人以外は、元代の方壺、明代の王紱、沈周、文徴明、王履吉、清代の呉暦の六人である。彫墨家は長さ数尺もある巻絵をわずか数寸の墨の上に縮小し、川ク」彫刻の特徴、熟練したオ文技術によって再創作をおこない、原画の持ち味をよく衣うと表現している。 乾隆帝の題詩は絵について論じたもの、題をもとに他を論じたものなど、形式も五言、七言、律詩、絶句などいろいろで、詩のあとには「乾降」、「幾暇怡情」、「幾暇臨池」、「得佳趣」、「乾隆宸翰」などの御印を押してある。出所:『北京博物院・清朝宮廷文化展』
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